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“地域連携教育におけるコミュニケーションの「場」づくり”をテーマに
「きょうゆうサロン」を開催しました

 全学教育センターでは、全学部を対象としたファカルティ・ディベロップメント(以下、FD)に取り組んでいます。7月22日(金)に全学FD事業として「きょうゆうサロン」を開催しました。

【講師】

青山学院大学 社会情報学部 教授  苅宿 俊文 氏
社会情報学部附置 生涯学習ラボ 研究スタッフ  岡本 夏海 氏

 苅宿教授は同大の「ワークショップデザイナー育成プログラム」の講師を務めるとともに、ワークショップやコミュニケーションツールの研究開発をされています。

 本学では2015年度から地域課題の解決にあたることができる人財「ふくし・マイスター」を養成するため地域連携教育を推進しております。地域連携教育には参加者が能動的に講義に参加することができるアクティブ・ラーニング(ワークショップ型の授業)の手法が求められており、そのスキルを身に付け、授業や地域連携教育に導入できることを目的に、教職員約25名がきょうゆうサロンに参加いたしました。

 昨今は正解を導く学習手法だけではなく、ワークショップを基盤とした体験型の学び方が社会的に確立されてきている現状があります。苅宿教授からは「コミュニケーションではお互いに認識のズレが生じることが当り前であるため、話し合いがうまくいかなくても自分の能力のせいではない。このことを予め学生に伝えておけば、上手くいかなかった時も納得できる」とのご講演をいただきました。 さらに、他者との協働においては@ゴールイメージの共有、Aミッションの共有、B課題遂行者(やる人)とそれをモニターすることが成功の秘訣であり、どれだけグループの中で自分を適応・最適化させることができたか、その体験の質こそが重要であると、アクティブ・ラーニングに関する理解を深めました。

 その後、参加者が小グループに分かれ、対話型のワークショップやトランプカードを使ったグループワークを実際に体験しました。後者では、配付されたカードを使って文章を考えてみたり、旅行の計画を立てるという場面想定で、カードの山から出たカードを使って順に文章を考えたりしました。このワークショップ体験を通して、学生側に立った気持ちや意識の変化を感じ、どのように地域連携教育に導入していけるかを考える貴重な機会となりました。

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