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きょうゆうサロンバスツアー「市民による地域づくりの現場」実施報告

全学教育開発機構主催の全学FD推進事業の一環であるきょうゆうサロンバスツアーとして「市民による地域づくりの現場」を実施したので、以下のとおり報告する。

1. 実施概要

開催日時 2010年2月17日(水)10:00-17:00
参加者数 全参加者数 13名(専任教員 5名、職員 6名、学生 2名)
訪問先 生活支援センターあっと・アートスクウェア・中華茶房うんぷう・社会福祉法人むそう
特定非営利活動法人ソシオ成岩スポーツクラブ
半田赤レンガ建物(旧カブトビール工場)
講 師 生活支援センターあっと 市川 達也 氏
アートスクウェア 五味 紘子 氏
中華茶房うんぷう 小寺 充 氏
特定非営利活動法人ふわり 理事 戸枝 陽基 氏
半田赤煉瓦倶楽部 副理事 永田 創一 氏
主 催 全学教育開発機構

2. 旅程

1. 10:00〜   生活支援センターあっと
2. 11:00〜   アートアートスクウェア・中華茶房うんぷう
3. 13:15〜   むそう(本部)
4. 14:20〜   ソシオ成岩スポーツクラブ
5. 15:00〜   赤レンガ建物

3. ねらいと評価

 今回のきょうゆうサロンバスツアーは、「市民による地域づくりの現場」と銘打ち、地域の福祉を支え障害者が豊かに生活できる地域づくりやスポーツや歴史的建造物を媒体とした地域づくりに取組まれている現場を視察し、新たな教育資源・教育フィールドとしての可能性を探ることをねらいとして実施した。
 生活支援センターあっとやアートスクウェアでは365日24時間途切れない支援サービスの提供や事務処理を省力化するソフト開発等について説明がなされた。中華茶房うんぷうでは知的、発達、身体など様々な障害を持った方々がそれぞれの能力に応じ、イキイキと働く場を得ている実態が確認できた。そしてむそう(本部)では、代表の戸枝氏より、知多半島をゆるやかにネットワークで結び、地域で障害者を支えていくしくみの構想と今後の事業計画が語られた。成岩スポーツクラブでは、地域に開放され中学校の体育館として利用されている施設を視察した。赤レンガ建物では、郷土産業、建物、戦争の遺跡として捉えている赤煉瓦倶楽部半田による建物の説明を受けるとともに建物内部および公開に向けて当時のビール瓶、ポスター等が展示されているスペースを見学した。
 今回参加した教職員・学生からは、「本学卒業生が地域で具体的に活躍している現場で話を伺えたので励みになり、学生にも伝えようと思った」「大学として今回視察した現場とジョイントできる事がいくつかある」「これまで外観しか見ていなかったものを内側から見ることができた」「ひとつの団体が町を変えており、福祉の可能性を感じることができた」などの感想が寄せられた。そこからは、本学卒業生が在学中に学んだ事を地域で実践・チャレンジされている人々の姿への感動などがうかがわれる。また、地域におけるスポーツ施設の理解、歴史的建造物の維持管理への興味関心など、新たな教養教育等の素材として展開しうる可能性を共有する貴重な機会となったものと言える。

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