科目名 | 児童虐待と社会的養護U(岡山) |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 1 | 通年開講 | 河尻 恵 |
テーマ |
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虐待や不適切な養育環境、喪失体験などにより傷ついた、社会的養護の子どもへの支援について学ぶとともに、親子関係再構築支援など親や家庭への支援を含めた子ども家庭ソーシャルワークを理解する。 |
科目のねらい |
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<キーワード> 子ども虐待 アセスメント 子どもの傷つき 社会的養護 親子関係再構築 <内容の要約> 児童虐待防止法施行以来、児童相談所における虐待の相談対応件数は増加の一途を辿っており、虐待の態様も多様化している。これに伴い、児童相談所(一時保護所)や社会的養護関係施設、里親家庭などにおいては、子どもの最善の利益(権利擁護)を念頭に、さまざまな要因により傷ついてきた子どもへのケースワークやケアワークに苦慮しながらも対応している。本科目では、まずはそういった子どもの状態、および個々のケースに対するアセスメントとニーズ把握について学ぶとともに、子どもの出生、生い立ち、親子関係などが子どもの育ちに与える影響や、虐待によるトラウマなど子どもの状態や行動を理解する。また、親子分離されている子どもの成長に必要な環境づくり、新しい養育者の関わり、医療的ケアや心理的ケアのあり方など、社会的養護のさまざまな実践現場での対応について理解を深める。さらに、虐待の再発防止や早期対応を含めた家庭機能の強化、保護された子どもの家庭復帰または親子関係再構築を目指すためには親や家庭へのエンパワメントなどの支援が不可欠となることから、これらの支援のあり方についても学ぶとともに考察を深める。なお、本科目においては、現場職員による講義や事例などを活用し、できる限り実践的な内容から学びを深めたい。 <学習目標> 虐待を受けた子どもへの理解を深め、虐待ケースに必要なケースワーク、ケアワークについて説明できる。 社会的養護のもとで暮らす子どもの状況と、里親家庭や施設等において実践している子どもへのケアについて具体的に説明できる。 課題を抱える家庭への支援の重要さについて適切に考えを述べることができる。 |
授業のながれ |
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※ 2日間のスクーリングの日程については、1ヶ月程度前にnfu.jpで案内する。 |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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支援を必要とする子どもや家庭に関連する資料やニュース等に触れ、今後求められる政策や対応等に対する意識を深めた上で受講に臨んでほしい。 |
事前事後 | 学習内容 | 時間数 |
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事前 | 書籍や文献などを通して、子ども虐待など子ども家庭福祉分野の情報に触れる | 8 |
事前 | 児童相談所や社会的養護関係施設(乳児院、児童養護施設など)、その他の支援機関の具体的活動について、ホームページなどから情報を得る | 8 |
事前 | 上記で得た情報について、他者とディスカッション(フリートーク)するなどにより、子ども家庭福祉に関する自分の考えを整理する | 6 |
事後 | 興味をもった講義の内容について、文献その他により学習を深める | 8 |
本科目の関連科目 |
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児童・家庭福祉、児童福祉論 |
成績評価の方法 |
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科目修了試験(レポート)により主に評価するが、グループワークへの参加状況(主体的な参加及び協力)を加味する。 評価基準はA(100〜80点)、B(79〜70点)、C(69〜60点)を合格、D(59点以下)を不合格とする。 |
テキスト |
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□テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
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