科目名 認知症の人と地域包括ケア

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 通年開講 中島 民恵子

テーマ
認知症の人が地域で暮らし続けられるための包括的な支援体制について共に学び考える

科目のねらい
<キーワード>
認知症  地域包括ケアシステム
尊厳

<内容の要約>
高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもと、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援が包括的に確保されるサービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築が進められている。今後さらに増え続けることが予想されている認知症の人に対して、認知症の人がたどる初期から終末期のステージに応じた地域包括ケアシステムの構築の推進は非常に重要である。本講義では、地域における生活支援を中心に、地域で認知症の人を支えるための具体的な実践方法を知り、認知症の人の特徴に応じた地域での包括的な支援体制について共に学び考えることを目的とする。 【日程・スクーリング会場】 https://www.nfu.ne.jp/open/image/lesson/schooling_schedule.pdf   ※変更の場合は随時お知らせします

<学習目標>
地域包括ケアシステムの理念と目指す姿について説明できる
認知症の人が地域で暮らす上での課題を明確にし、解決に向けて取組むことができる
認知症の人を地域で包括的に支える具体的なあり方を考えることができる

授業のながれ
2日間のスクーリングの日程については、1ヶ月程度前にnfu.jpで案内する

準備学習の内容・学ぶ上での注意
1.受講に先立ち、認知症に関する基礎的知識を得るために、オンデマンド科目である「認知症の医療とケア」、高齢者を取り巻く実践や制度を理解するために、「高齢者福祉」の事前受講が望ましい。 さらに、「認知症ケアと多職種連携」は主にミクロレベル、本科目は主にメゾレベルに焦点をあてて講義を行う。そのため、「認知症ケアと多職種連携」の事前受講を推奨する。なお、受講当日はグループワークに積極的に参加し、相互に学びあう姿勢を大切にしてほしい。 2.本科目では「事前事後の学習内容と時間数」でも示している通り、以下の3点の事前学習が必須である。 @事前レポート「認知症の人の暮らしを地域で支える意義と課題について」A4用紙1枚程度(字数は問わない)にまとめて提出すること。 A事前課題を提示するので、資料をダウンロードした上で読むこと。その上で資料から得た学びを400字以上600字以内でまとめ、持参すること。グループワークで共有、ディスカッションを行う予定としている。 B以下の文献より一冊を読んで認知症の人の地域での暮らし・地域支援についての学習を深めること(発行年順に掲載)。 1.中島民恵子,久保田真美(2025)『ひとり暮らし認知症高齢者の「くらし」を考える』クリエイツかもがわ(2,420円) 2.近藤尚己, 五十嵐歩編集(2022)『認知症plus地域共生社会 つながり支え合うまちづくりのために私たちができること』日本看護協会出版会(2,860円) 3.日本認知症ケア学会編集(2022)『改訂6版・認知症ケアにおける社会資源』ワールドプランニング(2,200円) 4.矢吹知之・丹野智文・石原哲郎編著(2021)『認知症とともにあたりまえにいきていく 支援する、される立場を超えた9人の実践』中央法規(2,420円) 5.協同福祉会(2019)『認知症になってもひとりで暮らせる―みんなでつくる「地域包括ケア社会」』クリエイツかもがわ(1,980円) 6.徳田雄人(2018)『認知症フレンドリー社会』岩波新書(924円) 7.吉田輝美編著(2016)『地域で支える認知症 事例に学ぶ地域連携サポート』ぎょうせい(3,080円) 8.内海久美子編(2016)『地域包括ケアってなあに?地域で見守る認知症 : 砂川モデルを全国へ』 9.「京都式認知症ケアを考えるつどい」実行委員会(2012)『認知症を生きる人たちから見た地域包括ケア』クリエイツかもがわ 10.永田久美子監修著(2006)『認知症の人の地域包括ケア 多職種で取り組むステージ・アプローチ』日本看護協会出版

事前事後 学習内容 時間数
事前 事前レポート「認知症の人の暮らしを地域で支える意義と課題について」A4用紙1枚程度(字数は問わない)にまとめて提出すること。 5
事前 事前課題を提示するので、スクーリング当日に作成した課題を持参すること。事前課題:事前配布資料を読み、資料から得た学びを400字以上600字以内でまとめること。グループワークで共有、ディスカッションを行う予定としている。 5
事前 事前に講義推薦図書の書籍を少なくとも一冊読み、自分なりの考えをまとめた上で、受講すること。 10
事後 興味をもった講に関して学習を深める。 10

本科目の関連科目
オンデマンド科目「認知症の医療とケア」「高齢者福祉」、スクーリング科目「認知症ケアと多職種連携」「エンドオブライフとソーシャルワーク」

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 80%
授業内でのレポート・課題等 20%
その他  0%
事前レポートの提出、授業での積極的な発言・グループワーク内容、科目修了試験から総合評価を行う。評価基準は、A、B、Cを合格、Dを不合格とする。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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