科目名 居住福祉論

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 通年開講 児玉 善郎

テーマ
すべての人の安全で快適な生活を可能にする上で人やサービスによる支援とそれが有効に機能する環境を一体的に捉える「居住福祉」について、取り組み実態の問題点と改善課題を学ぶ

科目のねらい
<キーワード>
高齢者向け住宅対策  福祉のまちづくり
生活困窮者支援  住宅確保要配慮者の居住支援
住民支え合いまちづくり

<内容の要約>
 すべての人が安全で快適な毎日の暮らしを送る上では、住まいやまちの環境が整っていることがその基盤となる。生活を送る上でなんらかの支援が必要な人たちにとって、人やサービスによる支援が有効に機能する上で、それらが提供される場や空間が整っていることが求められる。  地域共生社会においては、人と人がつながり支え合う取り組みが求められ、その活動を可能にする上では人々が安心して集う場があることが重要な要素となる。このような人やサービスによる支援とその環境を一体的に捉える「居住福祉」の考え方を理解し、現状の取り組み実態とこれからの課題について学ぶことを本講義の目的とする。

<学習目標>
すべての人の安全で快適な暮らしを支える居住福祉の考え方を理解し、説明することができる
さまざまなニーズをもつ人を支える居住福祉の事例を学び、その意義や課題を説明することができる
人と人が共に支え合い暮らす上での場づくりや運営のあり方について学び、実践に活かすことができる

授業のながれ
居住福祉序論(居住福祉とは、生活の基盤としての住まい、居住の権利)
居住福祉に関わる政策(日本の住宅政策の系譜、社会福祉と住宅政策
出産・子育てを支える環境(出産と子育て支援の場における環境整備、母子世帯の子育てを支える環境、学童保育の場における環境整備)
高齢者の安心居住を支える高齢者向け住宅対策(高齢者向け住宅対策の系譜、民間活用による高齢者住宅対策)
高齢者の在宅生活の継続を支える住環境整備(安全・安心な生活を送る上で住宅に求められる機能、高齢者の在宅生活を支える住環境整備の考え方)
高齢者の在宅生活を支える住環境整備の専門職による支援(介護保険制度による住環境整備の支援、介護保険制度による住宅改修支援の課題と専門職の役割)
障害者の自立生活を支える福祉のまちづくり(福祉のまちづくり対策の系譜、福祉のまちづくり対策の課題)
ユニバーサルデザインのまちづくり(ユニバーサルデザインとは、誰もが平等に利用できるユニバーサルデザインのまちづくり)
北欧の高齢者施設の居住環境に学ぶ(北欧の高齢者施設の考え方、北欧の高齢者施設の居住環境)
日本の高齢者施設の居住環境(日本の高齢者入所施設の変遷、入所施設の在宅化による居住環境向上の取り組み)
ホームレス者・生活困窮者への住まいの支援(ホームレス者・生活困窮者の社会的孤立の現状、ホームレス者・生活困窮者への住まい確保の実際、住み続けるための支援の実際
住宅確保要配慮者の居住支援方策(住宅確保要配慮者の概要、住宅確保要配慮者への居住支援の実際、居住支援協議会の位置づけと役割)
住民支え合いのまちづくり(地域共生社会における住民支え合いの必要性、住民支え合い活動の実際)
空き家等を活用した居住施設・福祉施設の整備(空き家等を活用した居住施設・福祉施設整備の考え方、空き家等を活用した居住施設・福祉施設整備の実際)
大災害被災地における住宅被害の実態と住宅復興の課題(大災害被災地における被害の実態、大災害被災地の仮設住宅の課題、大災害被災地の住宅復興の課題)

準備学習の内容・学ぶ上での注意
高齢者、障害者をはじめすべての人にとっての住まいやまちの環境について日常から興味・関心を持ち、新聞等で関係する記事が掲載された際には精読する。また、自分が居住する身近な地域における居住福祉に関わる環境の現状や問題点について、注意して観察する姿勢を持つこと。

事前事後 学習内容 時間数
事前 各講のテーマに関わる文献、資料を用いた事前学習 15
事後 各講の講義内容についての整理、小テスト受験に向けた復習 15

本科目の関連科目
学習目標1→福祉経営学部DP@ 学習目標2→福祉経営学部DPB、E 学習目標3→福祉経営学部DPD、F

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 100%
授業内でのレポート・課題等 0%
その他  0%
すべての講義コンテンツを視聴し、すべての小テストに合格後に受験する科目修了試験により合格を判定する。評価基準は、A(100〜80点)、B(79〜70点)、C(69〜60点)を合格、D(59点以下)を不合格とする。

テキスト
□テキストを使用する
□レジュメを使用する
■未定 (最初の授業で指示する)
 



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