科目名 法と人権

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 通年開講 三宅 裕一郎

テーマ
人権感覚を涵養する

科目のねらい
<キーワード>
基本的人権  立憲主義
平和主義  民主主義
障害者福祉

<内容の要約>
 私たちは意識するとしないとにかかわらず、普段から網の目のようにはりめぐらされた「法」の中で生活している。そして、恐らく多くの方にとって、法は私たちを縛る堅苦しいルールとしてのみ認識されがちである。 しかし、法の役割とは、決してそれだけにとどまるものではない。むしろ、ここで注目していただきたいのは、法が私たちの権利を保障するという重要な役割をも担っているということである。そして、すべての法やそれに基づく制度の根底には、人が人であるという理由で平等に保障されるべき「人権」の観念が存在している。換言すれば、人権を損なうような法や制度は、存在そのものが根底から問い直されなければならないことになる。 この講義では、人権の存在を絶えず意識しながら、主に福祉にかかわる法現象(トピック)を取り上げて考察し、人権の意義について理解することをねらいとする。

<学習目標>
人権観念について理解し、自らの言葉で説明することができる
人権観念の理解をもとに、そこから社会的な事象について評価することができる
人権の観点から、既存の法(制度)の是非について判断することができる

授業のながれ
法の役割
憲法とはなにか?
人権の類型
立憲主義の展開
生存権(憲法25条)導入の背景
生存権は権利か?理念か?
障害者福祉という考え方
日本における障害者法制の展開
障害福祉サービスと利用体系
障害者の人権保障の国際的動向
障害者差別解消法の構造と役割
「自由獲得の努力の成果」(憲法97条)としての憲法裁判@―朝日訴訟―
「自由獲得の努力の成果」(憲法97条)としての憲法裁判A―成年被後見人選挙権制限違憲訴訟―
平和と法@―戦争違法化の歴史―
平和と法A―憲法9条をめぐる動向―

準備学習の内容・学ぶ上での注意
「法」はある意味で生きものです。私たちが暮らしている現実の日常とは無関係にあるいはそこから遊離して、存在するものではありません。ぜひ新聞やテレビなどでの日々の動きにアンテナをはりめぐらせて下さい。また、現に存在する「法」を所与の前提とせず(憲法を含めて)、そこにどのような問題が伏在しているのかについても可能な限り絶えず思いをめぐらせるようにして下さい。そしてその場合には、決して主観的かつ独善的な思考に陥ることのないように、多くの文献にあたるようにして下さい。

事前事後 学習内容 時間数
     

本科目の関連科目
 

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 100%
授業内でのレポート・課題等 0%
その他  0%
すべての講義コンテンツを視聴し、すべての小テストに合格後に受験する科目修了試験により合格を判定する。評価基準は、A(100〜80点)、B(79〜70点)、C(69〜60点)を合格、D(59点以下)を不合格とする。

テキスト
□テキストを使用する
□レジュメを使用する
■未定 (最初の授業で指示する)
 



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