<キーワード>
福祉社会開発 地域支援 まちづくり 地域福祉 ファシリテーション
<内容の要約>
「福祉社会開発」の支援ワーカーは、地域社会に働きかけ、新たな福祉プログラムが開発される方向へ地域社会の関係変容を促す「コミュニティ変化の触媒役」(change agents)である。専門職として確立されているわけではないものの、実質的には、多様な立場の人々によって担われている。とはいえ、こうした役割を果たすには、やはり固有のスキルが必要である。しかし、その方法論が確立しているとはいえない。この科目では、既存のソーシャルワークの到達点と限界を踏まえ、「福祉社会開発」という概念を示し、そうした概念を踏まえた、地域をベースにした支援ワークのあり方を考えていく。現場の生きた素材を基に、様々な既存の専門職がどのような発想とスキルによって「地域」にアプローチしてきたのかを、受講者が考える機会となる。いくつかのロールモデルに関する議論を通じて、受講者自身の主体形成を促すのが目的である。
<学習目標>
「福祉社会を開発する」という新しい概念について、理論的に、また、諸事例を踏まえて、説明できる。 「福祉社会開発」という概念を踏まえて、地域をベースにした支援ワーカーとしてどのような態度や姿勢が求められるのかを説明できる。 「福祉社会開発」という概念を踏まえて、住民主体により地域力を育てるアプローチを、各自の福祉実践現場に即して、構想できる。
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