<キーワード>
医療・福祉への社会の要請 事業の運営や組織のマネジメント 実務の課題への適切な対応
<内容の要約>
人口の高齢化が進み、障害者の差別解消と社会参加が急がれるなか、医療・福祉事業の社会的役割が増している。しかるに当分野は、保険制度や規制法令の影響を受けることから特殊性が強調され、事業の運営は制度への対応に注意が偏りがちになる。 一方、医療・福祉サービスの質を維持しつつ安定して提供するには、適正な利益をあげつつ組織を運営するという持続性が鍵になる。それには経営戦略、マネジメント、職員の動機づけなど、事業・組織運営の基本を押さえる必要がある。これらの点は、一般の産業に豊富な経験と理論の蓄積があり、その多くは医療福祉分野に活用できる。こうした基本の枠組を押さえた上で医療福祉分野の特殊性を考えることによって、理論に裏打ちされた実践とその応用が可能になる。事例を活用しつつ基本の理解をめざす。
<学習目標>
医療・福祉に関わる経済社会の要請に関する基本的事項を理解することができる。 医療・福祉に関わる要請に対応するために、事業としてのあり方の基本的事項を理解することができる。 医療・福祉の事業や経営を適切に行うためのマネジメントの基本的事項を理解することができる。 医療・福祉の各分野の特性と事業やマネジメント一般の知見を組み合わせることによって、実務の課題に対応することができる。
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