科目名 | 死生学2024 |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 1 | 通年開講 | 片山 善博 |
テーマ |
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「死を学ぶこと」は「生きることを学ぶこと」であるという立場から、人間としての生きることの<価値>について考察する。 |
科目のねらい |
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<キーワード> 死の受容と歴史 死生観 生命倫理学 老い・病気・障害をめぐって 共生・ケアの倫理 <内容の要約> 『生と死について学ぶ―死生学』 自らの死を経験してきたものはいない。しかし誰もが確実に死と直面することになる。それは、他人の死、かけがえのないものの死、死に逝く自分というかたちで。先人たちはそうした死と直面し、そこからさまざまな思想や世界観を生み出してきた。死がタブー化されたといわれる現代社会において、彼らの足跡をたどりながら、同時に、新しい死生観を考えていくことは、必要なことであり、有意義なことであろう。本講義では、死生学の歴史と現状、さまざまな死生観とその変遷、延命・生殖・安楽死などをめぐる生命倫理の考え方を取り上げて、死について学ぶことの重要性とその積極的な意義を示したい。「死を学ぶこと」は「生きることを学ぶこと」であるという立場から、人間としての生きることの<価値>について考えたい。 <学習目標> さまざまな死生観を知ることで、広い視野から人間存在を理解することができる。 死を考察し現在の生の意味を振り返ることで、生命の尊厳について理解することができる。 生命倫理や医療倫理の現状や課題を知ることで、医療・福祉の現場の問題(例えば尊厳死、生殖に関わる倫理的な問題)に取り組むことができる。 |
授業のながれ |
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単元T 死生学とは何か 第1講 死生学とは何か 第2講 死生学のさまざまな展開 第3講 死の受容の歴史 単元U さまざまな死生観 第4講 古代ギリシアの死生観 第5講 宗教の死生観―キリスト教と仏教 第6講 近現代哲学の死生観―ヘーゲルとハイデガー 第7講 日本人の死生観 第8講 添削課題 単元V 生と死の倫理 第9講 生命倫理学とは何か 第10講 生の終わりに関する倫理 第11講 生の始まりに関する倫理 第12講 老い・病気・障害をめぐって 第13講 死の意味を問い直す 第14講 共生・ケアの倫理 第15講 添削課題 |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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社会福祉の根幹には人間の<いのち>の尊厳がある。<いのち>について、死の側から考えてみることは、<いのち>についての理解を深めることになる。受講者には、<いのち>とは何か、<いのち>の尊厳とは何か、ということをじっくり考えてもらいたい。学習指導書やテキストに<問い>があり、学習内容を深める上でも、重要である。課題問題と合わせて、ぜひこれにも取り組んでほしい。 |
事前事後 | 学習内容 | 時間数 |
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事前 | 関連分野の書籍を手に取ってみる。 | 10 |
事後 | 添削課題に取り組む。 | 8 |
事後 | 興味をもった講に関して学習を深める。 | 10 |
本科目の関連科目 |
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成績評価の方法 |
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すべての添削課題に合格後に受験する科目修了試験により合格を判定する。評価基準は、A(100〜80点)、B(79〜70点)、C(69〜60点)を合格、D(59点以下)を不合格とする。 |
テキスト |
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■テキストを使用する □レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
<著者>片山善博 <テキスト名>テキスト「生と死の倫理 −「死生学」への招待−」 <出版社>DTP出版 <著者>片山善博 <テキスト名>学習指導書「死生学」 <出版社>本学オリジナル学習指導書 |
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