科目名 健康格差社会2023

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 通年開講 近藤 克則

テーマ
日本にどの程度の「健康格差」が見られるのか、なぜ健康格差が生まれるのか、その背景や原因、健康によい環境をつくる「ゼロ次予防」、そのための方法などについて考える。

科目のねらい
<キーワード>
健康長寿  well-being(健康・幸福)
健康格差  ゼロ次予防

<内容の要約>
本講義では、「健康長寿」に影響する社会的要因の解明に取り組む「社会疫学(social epidemiology)」が明らかにしてきたことを元に、私たちの健康・幸福(well-being) がどのような要因によって決まるのかを考える。日本にどの程度の「健康格差」が見られるのか、なぜ健康格差が生まれるのか、その背景や原因、健康によい環境をつくる「ゼロ次予防」、そのための方法などについて考える。

<学習目標>
健康・幸福に影響する社会的要因について説明できる。
なぜ健康格差が生まれるのか、その背景や原因、プロセスを説明できる。
ゼロ次予防を例をあげて説明できる。

授業のながれ
 T 健康各社社会と求められる総合的な対策
第1章 健康格差社会 何が心と健康を蝕むのか
第2章 見直しを迫られる健康・疾病観と健康・医療
 U 生物・心理・社会(bio-psycho-social)モデルと社会疫学
第3章 生物・医学モデルを超えて パラダイムとは何か
第4章 上位層は健康で、底辺層は不健康
第5章 なぜ学歴・職業・所得(社会経済的要因)が健康に影響するのか
 V 社会と健康をつなぐもの 心の大切さ
第6章 「病は気から」はどこまで実証されているのか
第7章 うつは心の風邪か うつの重要性
第8章 ポジティブな「生き抜く力」は命を救う ストレス対処能力
第9章 なぜ結婚や友達は件によいのか 人間関係と健康
第10章 仕事と健康 職業性ストレスから健康経営まで
 W 社会のありようと健康
第11章 所得格差と健康 相対所得と格差が大きな社会の影響
第12章 コミュニティの力,再発見! ソーシャル・キャピタル
第13章 介入すべきは個人か社会か ハイリスク・ストラテジーの限界
 X 社会と健康をめぐる課題
第14章 基礎科学としての社会疫学の課題
第15章 医療と公衆衛生・健康政策の見直しに向けた課題
第16章 「健康によい社会政策」を考えよう
第17章 社会疫学 社会のための科学・21世紀のための科学

準備学習の内容・学ぶ上での注意
添削課題を受けることで、テキストで学んだ内容の理解度を確認することができます。添削課題は80%以上の正答率で合格となります。

事前事後 学習内容 時間数
事前 関連分野の書籍を手に取ってみる。 10
事後 添削課題に取り組む 8
事後 興味をもった講に関して学習を深める。 10

本科目の関連科目
 

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 100%
授業内でのレポート・課題等 0%
その他  0%
すべての添削課題に合格後に受験する科目修了試験により合格を判定する。評価基準は、A(100〜80点)、B(79〜70点)、C(69〜60点)を合格、D(59点以下)を不合格とする。

テキスト
■テキストを使用する
□レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>近藤克則 <テキスト名>健康格差社会:何が心と健康を蝕むのか 第2版 <出版社>医学書院
<著者>近藤克則 <テキスト名>健康格差社会 <出版社>本学オリジナル学習指導書



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