公的扶助論

科目名	公的扶助論

単位数	学年配当	開講期間	担　当　教　員
2	1	後期開講	山田　壮志郎

テーマ

貧困問題へのセーフティネットとしての公的扶助の役割と課題

科目のねらい

＜キーワード＞
貧困　　生活保護
自立支援

＜内容の要約＞
本講義では、日本における公的扶助制度の中核をなす生活保護制度の仕組みを主に学びます。生活保護制度は、日本の社会福祉制度体系の基盤となる最終的なセーフティネットであり、この制度の仕組みを理解することは、いかなる領域を専門とするにせよ、社会福祉に携わる上で不可欠であると言えます。本講義では、生活保護制度の仕組みを理解することと同時に、貧困問題の現状を理解することも目指します。公的扶助制度が現代社会の中で果たす役割について理解するためには、その対象であるところの貧困問題への理解を欠くことはできません。格差社会・ワーキングプアなどの言葉とともに改めて社会問題化している貧困問題の今日的状況と、急速な見直しが進められている生活保護制度の現状を踏まえ、貧困問題へのセーフティネットのあり方を考察します。

＜学習目標＞
貧困問題の捉え方を、感覚的かつ構造的に理解することができる
生活保護制度の仕組みを、体系的かつ実践的に理解することができる
以上を踏まえて、今後の公的扶助のあり方を主体的に考えることができる

授業のながれ

イントロダクション―公的扶助とは
日本における公的扶助の歴史的展開
生活保護①―原理と原則
生活保護②―扶助の種類(1)
生活保護②―扶助の種類(2)
生活保護③―生活保護の実施体制(1)
生活保護③―生活保護の実施体制(2)
生活保護④―相談援助と権利義務(1)
生活保護④―相談援助と権利義務(2)
外国における公的扶助の歴史と貧困研究(1)
外国における公的扶助の歴史と貧困研究(2)
ホームレス問題と生活困窮者自立支援(1)
ホームレス問題と生活困窮者自立支援(2)
生活保護の動向
まとめ―公的扶助の課題

準備学習の内容・学ぶ上での注意

・テキストを適宜参照しながら講義を進めます。テキストを購入しないとついていけない場合がありますので必ず購入してください。・ほぼ毎回の講義で、その日の講義内容に即した問題集「今日のポイント」を配布します。これは試験問題としても活用しますので、復習のためにも必ず取り組むようにしてください。・講義内容をより深めるため、新聞やニュース等で報じられる事件や出来事を「背景に貧困問題があるかもしれない」という視点から見るようにしましょう。

事前事後	学習内容	時間数
事後	「今日のポイント」などを使用した授業内容の振り返り	30

本科目の関連科目

社会保障論Ⅰ

成績評価の方法

期末試験（筆記・Web・レポート・最終授業内）	100％
授業内でのレポート・課題等	0％
その他	0％

定期試験で評価します。試験の内容は、一問一答、４択問題、○×問題で構成しますが、詳細や試験対策は最初の講義で説明します。

テキスト

■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定（最初の授業で指示する）

＜著者＞渋谷哲（編）　＜テキスト名＞貧困に対する支援　＜出版社＞みらい