科目名 肢体不自由児教育論

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 前期開講 竹脇 真悟

テーマ
肢体不自由児教育に関する基礎知識

科目のねらい
<キーワード>
障害概念と肢体不自由  肢体不自由児教育の歴史
肢体不自由児教育の法制度  肢体不自由児者教育の現代的課題

<内容の要約>
本科目では、まず、「障害」の概念を確認した上で、「肢体不自由」とはどのような障害なのかを確認します。続けて、障害児教育の発展過程と今後の発展の方向性をふまえ、現在の肢体不自由児教育体系の位置付けや法制度ついて学びます。その上で教育課程編成の方法とカリキュラム・マネジメント及び肢体不自由児教育の実際をについて学び、肢体不自由児教育の現代的課題についての検討を行います。(この科目は、特別支援学校教諭として従事した経験を有する教員が肢体不自由児教育について教授します。)

<学習目標>
肢体不自由の障害概念を理解するとともに、障害の特性や教育制度上の定義を理解することができる。
肢体不自由教育の歴史及び法制度を学び、その現状と課題を考えることができる。
障害による学習上又は生活上の困難を改善・克服する力を育むことをめざすために教育課程を編成することを理解し、教育実践に即した教育課程編成の方法とカリキュラム・マネジメントの考え方を理解することができる。

授業のながれ
オリエンテーション:本講義の位置付け、構成等  障害の定義・概念及び特性、教育の場
肢体不自由児教育の歴史
肢体不自由児に対応した教育課程編成
個別の教育支援計画と個別の指導計画
運動発達の理論と二次障害
実態把握と個別の指導計画への反映
肢体不自由児の障害特性を踏まえた各教科等の指導@(準ずる教育と下学年適用)
肢体不自由児の障害特性を踏まえた各教科等の指導A(知的代替・重複障害児)
自立活動の指導@(健康の保持、身体の動き、環境の把握)
自立活動の指導A(心理的な安定、人間関係の形成、コミュニケーション)
重複障害のある児童・生徒への指導(訪問教育を含む)
病院内・施設内での指導
青年期教育(高等部の教育)
職業教育と進路指導 キャリア教育
肢体不自由児教育の課題とインクルーシブ教育

準備学習の内容・学ぶ上での注意
@実際に肢体不自由のある子どもの学ぶ場を知ることはとても重要です。特別支援学校や特別支援学級など見学する機会を作ることで理解が深まります。A講義を受けるだけでなく、肢体不自由児とはどのような学習上の困難があるかを自ら考察することが大切です。授業でのレポートで自分の考えをまとめることで理解が深まります。B分からない用語などはテキストを見たり、質問するなど、自分から学ぶ姿勢を持ってください。授業1回につき、少なくとも1時間ずつの予習・復習を行うこと。
<参考資料>
「特別支援学校教育要領・学習指導要領解説総則編(幼稚部・小学部・中学部)」.文部科学省
「特別支援学校学習指導要領解説総則等編(高等部)」.文部科学省
「特別支援学校教育要領・学習指導要領解説自立活動編(幼稚部・小学部・中学部)」.文部科学省

事前事後 学習内容 時間数
事前 講義資料の準備と資料内容についての予習 15
事後 毎時間の講義の復習 15
事後 課題図書の購読と課題レポートの作成 15

本科目の関連科目
本講義をふまえて3年次の「肢体不自由児指導法」を学ぶこととなります。また、他の教職課程の科目も関連するものとなります。

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 70%
授業内でのレポート・課題等 30%
その他  0%
 

テキスト
■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>猪狩恵美子 河合隆平 櫻井宏明   <テキスト名>テキスト肢体不自由教育  <出版社>全障研出版部



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