科目名 | 哲学特講 |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 3 | 後期開講 | 加藤 弘典 |
テーマ |
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対話の哲学と哲学対話 |
科目のねらい |
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<キーワード> 他者 関係 人格 近代的自我 責任 <内容の要約> この哲学特講では、人間の根本に関わる問題として「関係」そして「対話」を中心的な課題として取り上げます。近年、様々な分野で「対話」の重要性が囁かれるようになり、各地で「哲学カフェ」などの議論を中心とした集いが活気を見せています。この流れは教育の分野にも広がり、今や多くの学校で「自ら問う力」を養うための対話型教育が実践されています。人間はなぜ「問い」そして「対話する」ことで、その活力を大きくすることができるのでしょうか。逆に「問う」ことを封じられ、自らの中でのみ話を完結させることで、どのような影響が出てくるのでしょうか。本講義では、教育の現場においても多きな課題となる、こうした「対話」の課題について、哲学的立場から取り組みます。改めて、「人と向き合う」ということにどのような意義があるのか、他者と関係するということが人間としてどのような意味を持つものなのか、福祉や教育に関わる根本的な問題であるこれらの視点を受講者自身が考え、深めることを目的とします。 本講義では、他者関係や対話に関する哲学的議論をもとに、新たな視点を獲得するとともに今後の実践に向けた理論的な知識を固めることができるでしょう。 <学習目標> 対話についての哲学的理解を深めることができる 対話についての議論から、人間の存在について理解することができる 様々な対話の事例を通して、他者との関係性が実際にどのような影響を与えるものかを理解できる |
授業のながれ |
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オリエンテーション 啓蒙主義とヨーロッパ的<教養>について@ 啓蒙主義とヨーロッパ的<教養>についてA モノローグ的思考とは何か モノローグ的思考から対話的思考へ@ モノローグ的思考から対話的思考へA 人間存在における<関係>の意義@ 人間存在における<関係>の意義A 対話の一般的構造@ 対話の一般的構造A 現代における対話の哲学 哲学対話:ソクラティック・ダイアローグについて 哲学対話@ 哲学対話A 全体のまとめ |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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各回のテーマに沿って基礎概念の提示、問題点の概説、意見交換を行います。本講義でテキストを使用する場合は、関連文献と併せてオリエンテーション時に提示しますので受講後に購入を検討して下さい。 各回の議論で取り上げられる哲学者や研究者の主張には難解なものも多分に含まれますが、人間にとって他者との対話的関係が重要であることを示唆するとともに、人間存在の本質的部分にも迫る刺激的なものです。難解なテキストに根気強く向き合う「知の体力」を養う場としても意識的に取り組んでください。そして具体的な議論を通して、物事を「その根本から問う」ための思考力を身につけることを目指します。 |
事前事後 | 学習内容 | 時間数 |
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事前 | 関連するテキストを読む。 | 20 |
事後 | レジュメ・テキスト等を読み、講義の内容を復習する。 | 10 |
本科目の関連科目 |
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哲学概論、倫理学概論、倫理学特講(死生学)、人文科学の世界、社会科学の世界、自然科学の世界、市民社会の諸問題 |
成績評価の方法 |
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毎授業時のミニレポート課題(50点)と期末レポート(50点)の計100点満点の内、60点以上を合格とします。 ※受講者数によっては、評価の仕方を変更する場合があります。その場合は、参加者の合議によって決定します。 |
テキスト |
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□テキストを使用する ■レジュメを使用する ■未定 (最初の授業で指示する) |
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