科目名 公的扶助論

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 通年開講 明星 智美

テーマ
今日の生活困窮・低所得者を取り巻く情勢をふまえ、生活保護法および関連諸制度を通じて、人としての権利と低所得者の自立支援における専門職の役割を明らかにする

科目のねらい
<キーワード>
生活保護  生活困窮・低所得者
貧困  自立支援
セーフティネット

<内容の要約>
日本国憲法が規定する人が人たるにふさわしい生活を送る権利を守る最後のセーフティネットが公的扶助制度である。社会福祉の歴史における貧困や低所得の概念、今日の貧困・低所得者を取り巻く情勢をふまえ、生活保護法および関連諸制度を通じて、人としての権利と低所得者の自立支援における専門職の役割を明らかにする。多様な貧困観、自立観、援助観があるなかで、ソーシャルワーク専門職にふさわしい貧困観、自立観、援助観の涵養をめざす。

<学習目標>
貧困や公的扶助の概念をふまえ、貧困状態にある人の生活実態や社会環境について理解し、説明することができる。
貧困の歴史と貧困観の変遷を理解し、説明することができる。
貧困や低所得者に対する法制度と支援の仕組みを理解し、説明することができる。
貧困から生じる生活課題をふまえ、ソーシャルワーカーとしての適切な支援のあり方を理解し、説明することができる。
自分自身のもつ貧困観、自立観、支援観を説明することができる。

授業のながれ
第1講 貧困の概念
第2講 貧困の歴史
第3講 貧困状態にある人の生活実態と社会環境
第4講 生活保護制度(1)基本原理・基本原則
第5講 生活保護制度(2)保護の種類と内容及び方法
第6講 生活保護制度(3)保護の基準と最低生活
第7講 生活保護制度(4)被保護者の権利・義務と不服申立て
第8講 生活保護制度(5)保護の実施体制
第9講 生活保護制度における自立支援
第10講 生活保護制度における相談援助活動
第11講 保護の財政・予算と保護の動向
第12講 生活困窮者自立支援法
第13講 貧困・低所得に対する支援制度(1)
第14講 貧困・低所得に対する支援制度(2)
第15講 貧困・低所得に対する支援の実際

準備学習の内容・学ぶ上での注意
本科目には、オリジナル講義資料「公的扶助論」(明星智美)の冊子が付属する。冊子には、@本科目の学習方法、A各講の学習のねらい、B講義スライド、C参考文献一覧、D事後学習のための参考資料を掲載している。 授業では、たびたび法令をとりあげる。e-GOV法令検索等を活用して、条文に触れることを習慣にしてほしい。 教材内には確認テスト、小テストを設けている。各講の確認テストは、授業内容の理解のために必要な範囲で授業を補足する内容を含んでいる。解説を含めて丁寧な学習をしてほしい。 小テストは、80%以上の正答率で合格となる。確認テスト、小テストとも、解説までを科目修了試験の出題範囲に含む。

事前事後 学習内容 時間数
事前 推薦図書をはじめとした関連分野の書籍や貧困、生活困窮に関する新聞記事等を読む。 10
事後 確認テスト、小テストに取り組む。 10
事後 興味をもった講に関して、「講義資料」各講の最後の「考え、行動する学習のために」に取り組む。 15
事後 科目ホームの「ディスカッション」の他の学生の投稿を読み、自分の考えを投稿する。 2

本科目の関連科目
「社会福祉学」の学習項目をベースとして、さらに深めていく項目が含まれる。 「社会保障論」で取り上げた社会保険と社会扶助の違いをふまえ、より詳細に社会扶助(公的扶助)を学習する。

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 100%
授業内でのレポート・課題等 0%
その他  0%
すべての講義コンテンツを視聴し、すべての小テストに合格後に受験する科目修了試験により成績を評価する。 評価基準は、A(100〜80点)、B(79〜70点)、C(69〜60点)を合格、D(59点以下)を不合格とする。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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