福祉財政論

科目名	福祉財政論

単位数	学年配当	開講期間	担　当　教　員
2	3	前期開講	角崎　洋平

テーマ

福祉社会を支える財政の歴史・理論・制度

科目のねらい

＜キーワード＞
財政学　　福祉政治
量出制入と量入制出　　政府間財政関係
財政民主主義

＜内容の要約＞
福祉財政の歴史・理論・制度について概説する。まず、現行の福祉行政とそれを支える財政の仕組みが形成された経緯について、政治的背景・経済的背景を踏まえながら解説する。次いで福祉行政を遂行するために必要な財政・税制の仕組と関連する財政学の理論について説明する。そのうえで、福祉サービスを供給するために必要となる財政の仕組みや財源の役割について説明する。

＜学習目標＞
社会福祉にかかわる政策と実践を支える財政システムの全体像について理解することができる。
人々が抱えている生活問題について、日本の福祉財政がどのように対応してきたのか、理解することができる。
現在の福祉財政の問題点について理解し、その問題解決の方向性について的確に説明できる。

授業のながれ

１．ガイダンス：講義概要・履修上の注意
２．福祉財政の基本（１）：近代国家の成立と財政民主主義
３．福祉財政の基本（２）：租税国家の展開と福祉国家
４．財政の構造（１）：予算制度と公債制度
５．財政の構造（２）：地方と中央の政府間関係
６．財政の構造（３）：福祉を支える財政の仕組み
７．税・社会保険（１）：なぜ税を支払わなくてはならないか
８．税・社会保険（２）：所得税・消費税・住民税
９．税・社会保険（３）：社会保険の意味と機能
10．福祉財政の制度（１）：医療保険財政のしくみ
11．福祉財政の制度（２）：年金保険財政のしくみ
12．福祉財政の制度（３）：準市場制度と介護・障害福祉サービス
13．福祉財政の制度（４）：労働保険と低所得・貧困層支援
14．福祉財政の制度（５）：こどもの福祉を支える財政
15．まとめと展望：福祉財政システムの全体像と租税国家のゆくえ

準備学習の内容・学ぶ上での注意

毎回講義後にその回の講義内容についての確認小テストを実施する（nfu.jpのシステムを利用して実施する）。この小テスト問題は、社会福祉士国家試験や公務員試験（財政学）の問題を中心に出題するので、しっかり取り組むこと。また小テスト問題は期末テストでも再出題するので、期末テスト対策のためにも小テスト問題の復習が必要になる。

事前事後	学習内容	時間数
事前	関連する授業科目の復習	15
事後	授業後の質問・感想・ミニレポートの提出	7.5
事後	毎回の確認小テストや復習テストの実施	7.5

本科目の関連科目

福祉政策論、福祉行政と経済、地方自治論、行政学、行政法、経済政策論

成績評価の方法

期末試験（筆記・Web・レポート・最終授業内）	40％
授業内でのレポート・課題等	60％
その他	0％

平常点（60点）は、毎回講義後実施する確認小テストの正答率と、復習テストの実施状況、および授業後のミニレポートを軸に評価する。期末テストは、確認小テスト既出問題を（少しだけアレンジしたものを）出題し、web上で実施してもらう。より具体的には初回授業で詳しく説明するので、必ず出席すること。やむなく欠席した場合は必ず講義録画を視聴すること。

テキスト

□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定（最初の授業で指示する）