科目名 特別支援教育論

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 2 前期開講 水野 和代

テーマ
特別支援教育の基礎的理解

科目のねらい
<キーワード>
特別支援教育  特別支援学校
インクルーシブ教育

<内容の要約>
戦後の「特殊教育」はどんなに障害の重い子どもたちにも教育と発達を保障するために徐々に拡大されていった。本講義では、まずその歴史や、その背景などについて学ぶ。次に、2007年度に「特殊教育」から転換された「特別支援教育」の社会的・制度的・経営的事項について基礎的な知識を学ぶ。最後に、障害者権利条約の批准を受け、インクルーシブ教育システムへの発展を目指している「特別支援教育」について、現状や最新の動向を学ぶ。

<学習目標>
特別支援教育の理念とは何か、また、障害のある幼児、児童又は生徒の学校教育に関する歴史や思想において、特別支援教育の基本的な考え方がどのように現れてきたかについて理解することができる。
特別支援教育及び特別支援学校の営みがどのように捉えられ、変遷してきたのかを理解することができる。
現代の特別支援学校の教育に関する社会的・制度的・経営的事項について、基礎的な知識を身に付けるとともに、それらに関連する課題を理解することができる。

授業のながれ
オリエンテーション〜特別支援学校の先生になるということ
障害児教育の萌芽と戦後の特殊教育
養護学校義務制実施と対象の拡大
特殊教育から特別支援教育への転換
学校教育法改定と特別支援教育制度の概要
特別支援学校の目的と機能
特別支援学校の対象となる障害の種類と程度
特別支援学校の教育課程@〜学習指導要領と自立活動
特別支援学校の教育課程A〜知的障害者の各教科と重度重複障害者等の特例
特別支援学校の寄宿舎
通常学校における特別支援教育@特別支援学級
通常学校における特別支援教育A通常学級在籍児への対応
障害者権利条約とインクルーシブ教育
就学手続きと教育支援委員会
特別支援教育の最新の動向

準備学習の内容・学ぶ上での注意
・受講生は、毎回リアクションペーパーに授業を受けた考えたこと、感想などを記入し、授業終了時に提出すること。 ・日頃から障害のある子どもに関する書籍や新聞記事などを読み、自分なりに考えることを心掛けてください。 ・理解の定着を図るため、受講生が発言する機会を設けますので、積極的に参加してください。

事前事後 学習内容 時間数
事後 授業後には内容について復習するとともに、書籍等を用いて理解を深めること。 20
事後 期末試験に向けての授業内容の整理・学習 10

本科目の関連科目
各障害の教育論・指導法、各障害の心理や生理・病理などに関する科目はすべて重要な関連科目です。

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 60%
授業内でのレポート・課題等 30%
その他  10%
期末試験(60%)、毎回授業後の提出するリアクションペーパー(30%)、授業態度(10%)によって総合的に評価する。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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