科目名 | 動作法 |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 3 | 後期開講 | 森ア 博志 |
テーマ |
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教育・心理学に基づき肢体不自由者の運動・動作改善のための技法として開発され、その後、(自閉)知的障害者などの発達援助法としても発展してきた動作法の理論と技法について学ぶ。 |
科目のねらい |
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<キーワード> 動作 「こころ」と「からだ」 肢体不自由 知的・自閉性障害 発達支援 <内容の要約> 動作法は、当初、肢体不自由者の「動作」の改善を主なねらいとして実践が展開されていった。その実践を通して、姿勢や運動面だけではなく、身体を通して援助者とやりとりを展開していく面や、本人が支援を通して自分の「からだ」と「こころ」に向き合っていく面など、関連する様々な要因を通して、心身に関わる様々な面に望ましい効果が見られることが報告されるようになり、肢体不自由以外の様々な障害者への実践が広く展開されるようになっていった。 現在、動作法は様々な領域で幅広く実践されているが、当初の実践の経緯から、肢体不自由者を中心に自閉・知的障害者など、特に特別支援教育に関わる領域において広く実践が行われてきている。特に特別支援学校の自立活動に関する実践においては主要な支援法ともなっている。本授業においても、特別支援学校の自立活動における指導を踏まえながら、子どもの発達と「からだ」を通した支援について特に検討していきたい。 また、動作法は身体を通した(発達)支援であり、「からだ」を通して「こころ(情緒・認知・生理)」に働きかけるものとも言える。そのような「こころ」と「からだ」の繋がりや、人の発達における身体の意義などについても考察していくこととする。 また、合わせて、動作法の実技について演習形式で体験的に学習を進めることとする。 <学習目標> 発達支援法としての動作法の基本的な考え方を理解することができる 動作法を実践する際の重要点を把握し、基本的な技法を実践できる どのような相手に対しても、その主体性を尊重した働きかけを行うことができる |
授業のながれ |
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動作法の理論(1) 動作法の成り立ち 動作法の理論(2) 動作法とは 肢体不自由者について 肢体不自由者への身体を通した発達支援 動作法の理論(3) 動作法と情緒・認知・生理 動作法の理論(4) 心理療法としての動作法 知的・自閉性障害者について 知的・自閉性障害者への身体を通した発達支援 身体を通した発達支援と脳科学 身体を通した発達支援と健康面 動作法の体験演習(1) 座位 動作法の体験演習(2) 膝立ち、椅子座位 動作法の体験演習(3) 立位、歩行 動作法の体験演習(4) 知的・自閉性障害者への動作法 まとめ |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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動作法は実践を重要視し、そのなかで技法の開発や理論の構築が行われてきた。本授業でも体験演習を多く取り入れていくが、この実践重視はともすれば単に技法を習得するということだけに目が奪われてしまうことになりがちである。技法を支える「こころ」と「からだ」の捉え方、とくに人が生きていく上で「からだ」を主体的に動かすことの意義、「からだ」を通したやりとりの重要性などをしっかりと掴んでおかなくてはならない。授業のなかで、参考書などを適宜紹介するが、心理学や哲学、脳科学などのさまざまな領域における自己形成や心身相関、身体的コミュニケーションなどに関する本や資料に目を通し、人の「こころ」と「からだ」のついての理解を深めておくことが望まれる。なお、授業にはジャージなど動きやすい服装で参加すること。 |
事前事後 | 学習内容 | 時間数 |
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事前 | 資料内容についての予習 | 15 |
事後 | 講義・体験実習についての復習 | 15 |
本科目の関連科目 |
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肢体不自由児の心理 |
成績評価の方法 |
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レポートの内容に体験実習での参加態度を合わせて評価する。演習中心の授業であるため、欠席や遅刻は大きな減点とする。 |
テキスト |
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□テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
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