科目名 近現代史

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 前期開講 藤井 渉

テーマ
社会福祉の理解を深めるための基礎となる近現代史を理解する

科目のねらい
<キーワード>
近代化  医制・学生・軍制

<内容の要約>
本講義では、日本の近代化を中心に学習し、今日に至っているかを学習することで、社会福祉をより正確に、かつ深く理解するために必要な歴史観を養う。 具体的には、今日の福祉を歴史的に理解するための知識として、「学制」「医制」「軍制」をキーワードに歴史を紐解き、学習する。学制では、教育の仕組みの歴史を通して、昔の大学の仕組み知り、いまと昔の違いと変遷を知る。そして、子どもが序列化され、選別されてきた歴史を知り、一方で、序列化に対抗する実践が行われてきた歴史を知る。医制では、医療の仕組みの歴史を通して、医療がお金で買うしかできなかった時代を知り、国民皆保険の意義を理解する。また、医に倫理が外れた歴史的事件を知り、医療全体において大事にすべき物差しを知る。軍制では、軍事の仕組みの歴史を通して、私たちが繰り返し行ってきた戦争の過去を知り、なぜ私たちは戦争をしてきてきたのかを考え、今後、戦争を予防し、回避するための術を知る。

<学習目標>
日本の近代化について正確な歴史を学習することで、歴史修正主義・歴史改ざん主義に陥らないための土台を得る。
近代化の歴史を把握するための背骨を身につける。
歴史的に積み重ねられ、そして繰り返されている戦争の犠牲とその教訓を知り、いまの福祉を疑い、問いを得るための土台をつくる。

授業のながれ
社会福祉にとって歴史はなぜ大事か
学制(1)明治維新と学制の成立
学制(2)学徒動員と障害児の放置
学制(3)戦後の教育改革
学制(4)障害児の教育権保障
軍制(1)明治維新と軍制の成立
軍制(2)軍閥政治と大正デモクラシー
軍制(3)アジア・太平洋戦争
軍制(4)戦後の非軍事化・民主化
医制(1)明治維新と医制の成立
医制(2)医療保険の成立
医制(3)医療の社会化運動
医制(4)戦争と医の倫理
医制(5)戦後の国民皆保険体制の成立
近代化遺産に触れる

準備学習の内容・学ぶ上での注意
・受講者数に応じて講義の方法や内容を大幅に改変する可能性がある。また、受講生の求めに応じて取り上げる講義内容は常に改変するため、シラバス通りに進むとは限らない。 ・近代化の歴史について、ネットの情報で散乱する偽情報に振り回されず、正確に把握するための方法について意識的に目を向けるようにすること。(たとえば、一次資料、二次資料といった基本的な方法や知識を常に意識すること) ・本講義は人権問題を多々扱う。「人権を尊重するとは何なのか?」を常に意識して受講をすること。

事前事後 学習内容 時間数
事前 授業前の新聞記事購読 15
事後 課題レポートへの取り組み 30

本科目の関連科目
社会福祉発達史U

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 40%
授業内でのレポート・課題等 60%
その他  0%
毎回の講義で実施するレポート課題と、期末レポート試験によって評価を行う。ただし、講義内容について積極的に質問を述べるなど、評価は受講態度を加味して行う。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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