科目名 | 哲学概論 |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 2 | 前期開講 | 赤石 憲昭 |
テーマ |
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「人間とは何か」を哲学的に考察する |
科目のねらい |
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<キーワード> 人間 認識 幸福 善く生きる <内容の要約> 哲学は、「人間とは何か」ということを探求する学問です。哲学はこの大問題を大まかに、@われわれは物事をどのように知るのか、A正しく行為するとはどういうことか、Bどのように生きるのがよいのか、という部門に分けて考察してきました。「哲学概論」の講義では、この中の@とBの内容について、われわれの日常生活との関わりに留意しながら、その基本的な内容を学んでいきます(Aについては、「倫理学概論」で扱います)。 第一部(第2-7回)では、「われわれは何を知ることができるのか」という「認識」にかかわる問題を、第二部(8-14回)では、「われわれはどう生きたら良いのか」という「人生」にかかわる問題を、それぞれ代表的な哲学者の議論を紹介しながら学習していきます。 以上の考察を通して、「人間とは何か」という問いに対する一定の理解を得るとともに、ますます混迷を深めるこの現代社会において「善く生きる」ためのヒントを学び取ります。 授業は、レジュメを用いた講義形式で行い、適宜、思想家たちの実際の言葉を含んだ参考資料を配布します。また、授業時に受講票にコメント記入をしてもらい、次の回の冒頭でそれをもとにした復習も行います。 <学習目標> 哲学の基本的な考え方と知識を身につけることができる。 教育・保育や福祉の基礎となる人間の尊厳に配慮した人間理解を身につけることができる。 哲学の議論に学び、「人間」について多面的に考える力を身につけることができる。 |
授業のながれ |
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オリエンテーション:哲学とは? 絶対確実な知識を手に入れるためには?:ベーコンとデカルト 経験によってすべてのことを把握できるか?:イギリス経験論 認識は有限か無限か?@:カント 認識は有限か無限か?A:ヘーゲル 認識と社会@:フォイエルバッハとマルクス 認識と社会A:フーコー 「心の平静」を保つためには?:快楽主義と禁欲主義 自分の生き方は自分で決める:実存主義と生の哲学 欲望は抑えるべきか?@:精神分析学 欲望は抑えるべきか?Aフランス現代思想 自分自身と向き合うためには?:ハイデガーの存在論 他者と向き合うためには?:レヴィナスの現象学と臨床哲学 人間は承認を求める存在である:ホネットの承認論 まとめ |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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哲学者が議論の対象としているのはわれわれ「人間」のことです。それが自分自身のあり方とどう結びついているのかをつねに考えながら学習を進めてください。 |
事前事後 | 学習内容 | 時間数 |
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事前 | 該当する内容について、参考図書やインターネット等を用いて調べる。 | 10 |
事後 | 授業に内容について、レジュメを中心に復習を行う。 | 20 |
本科目の関連科目 |
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人間を根本的に考察する本科目は、全ての科目と関係します。哲学のより専門的な内容については3年次の「哲学特講」で扱います。本講義では扱わない「正しく行為するとはどのようなことか」(「正義」)の問題については「倫理学概論」で扱います。 |
成績評価の方法 |
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毎回の小課題による平常点(45点)+期末試験(55点)の合計100点満点のうち60点以上を合格とします。授業内に毎回、授業内容に関わるコメント記入をしてもらい、用紙8割程度の記入を満点の目安とします。期末試験では、哲学に関する基本的な知識の習得と、その議論を自分で人間の分析に応用することができるかを確認します。授業中の私語等の迷惑行為については、平常点より適宜減点します。 |
テキスト |
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□テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
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