科目名 専門演習V

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 後期開講 三輪 昭子

テーマ
SDGsのCSR(企業の社会的責任)経営についての関係性を学んだ経験に基づき、自分自身の追究すべき事例を選定する眼を養い、その先の研究課題を深める。

科目のねらい
<キーワード>
サステイナビリティ(持続可能性)  戦略的思考
未来思考  生物多様性
企業の社会的責任

<内容の要約>
近年、2015年に国連総会で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)が話題に上ることが増えてきた。政府のみならず、市民、企業などあらゆる人、組織の行動が求められ、特にビジネス界ではCSR経営の一つの形として活用される。この現実を踏まえ、専門演習Uで学んだSDGsのもつ基本的思想や枠組みを発展させた学びを、専門演習Vでは近年話題となる傾向のあるSDGsウォッシュについて学び、その先に必要な視点を得て、卒業研究に発展させる。

<学習目標>
SDGsの存在意義を踏まえ、サスティナビリティが実現できるのか検討する視点を持つ。
SDGsの示すサステイナビリティ(持続可能性)の意味と環境・社会・経済を一体として捉える発想を身に付けることができる。
SDGsの本質をつかみ、市民の一人として「自分ごと」とSDGsを捉え、企業を見る眼を養う。

授業のながれ
オリエンテーション:テキストの使用方法と専門演習Vでの学び方を知る
SDGsの専門演習Uでの学習成果を共有する(1)各10分程度ずつ *9人実施、1名5〜10分程度で発表する
SDGsの専門演習Uでの学習成果を共有する(2)各10分程度ずつ *8人実施、1名5〜10分程度で発表する
SDGsウォッシュを作ってしまう考え方を整理する
SDGsの本質とは何かに関する意見や考え方を整理する
持続可能性の意味と考え方を事例を参考にした学習
SDGsの基本的枠組みの学習:ケーキモデルと環境・社会・経済の一体化と自然資本
SDGsウォッシュの事例研究(1)各自の気になる目標の選択と選択理由を共有
SDGsウォッシュの事例研究(2)各自の気になる目標の選択と選択理由を共有
SDGsウォッシュの事例研究(3)各自の気になる目標の選択と選択理由を共有
SDGsウォッシュを作る要因―各事例から考える社会的課題(1)〜(3)の総合化
SDGsウォッシュを止めるガイドラインとは
SDGsと企業の関係:CSR経営での活用の仕方
SDGsとサスティナビリティの実現
企業にとってサスティナビリティとは何か:果たして、SDGsはCSRを実現させているか

準備学習の内容・学ぶ上での注意
専門演習Vは専門分野を深める第3ステップである。自分自身のテーマを深め、卒業研究につなげられるよう事前学習と事後の学習のまとめを怠らず、進めることが必要である。授業の中に事前学習を組み入れてあるので、自分自身が中心となって学ぶ方法と、人の考えや意見を聞いて学ぶ方法を活用し、独善的で独りよがりの学習にならないよう努めること。今回のテーマであるSDGsは近年の注目トピックであるので、さまざまなメディア情報(書籍、新聞、経済紙)を活用していただきたい。コロナ禍明けで会社見学、工場見学が再開した状況下にあるので、今期は可能な限り様子を見ながら検討を重ねたい。その旨は受講の皆さんと相談するので、忌憚ない意見を出してほしい。

事前事後 学習内容 時間数
事前 課題テーマになっている内容について自分自身の意見をまとめ発表準備をする 20
事後 対応の授業で学んだこと/深めたこと/今後深めたいこと、の3項目と振り返りの感想を記録して提出する 10

本科目の関連科目
経済学、専門演習T、専門演習V、専門演習W、専門演習X、卒業論文

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 30%
授業内でのレポート・課題等 70%
その他  0%
授業での議論、発表、準備学習、成果物を加味して総合的に評価する。成果物とは課題レポートを指す。

テキスト
■テキストを使用する
□レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>高橋真樹 <テキスト名>日本のSDGs:それってほんとにサステナブル? <出版社>大月書店



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