科目名 経済史

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
4 1 通年開講 曲田 浩和、片山 善博

テーマ
経済の歴史を経済学の視点から振り返る

科目のねらい
<キーワード>
市場  貨幣
資本  貧困
グローバル化

<内容の要約>
前期は日本経済史、後期は西洋経済史を中心とした授業である。前期は、日本の経済を生産・流通・消費の歴史から見直す。また、工業製品出荷額第1位の愛知県の源流とまる地域経済史やその歴史的資源の活用にも注目する。後期は、西洋経済の歴史を、アダム・スミスやマルクス、大塚史学の視点から読み解く。これらを通して、経済を歴史的にみるということがどのようなことであるのか、また現代や将来を見通す上で、どのような意義があるのかを、考えていく。本講では、特に西洋社会において、資本主義がどのように生まれ、発達し、またさまざまな問題を提示するに至ったのか、社会構造の変化と合わせて捉えていく。

<学習目標>
経済を動かす力を理解し、現代経済における問題の所在をつかむことができる。
近代的国民経済の諸問題に対処する定型的な手法を理解し、現代経済の諸問題の解決法の手がかりを見出すことができる。
現代経済の諸問題の解決法に関して、自分なりの構想を持つことができる。
過去と現在の異文化に敬意を払い、異文化との交流ができる。

授業のながれ
ガイダンス(前期授業の目的と進め方)−経済史の捉え方−生産・流通・消費の経済史−
経済社会の成立
国民市場の形成
企業勃興と経済的信用の確立
日本の産業革命
環帝国主義化と国民経済−資本家と労働者−
戦後経済と高度経済成長
窯業−常滑・瀬戸・美濃・高浜−醸造業−酒・味噌・溜・醤油・味醂・酢−
醸造業−酒・味噌・溜・醤油・味醂・酢−繊維産業−知多・伊勢・尾張・三河−
繊維産業−知多・伊勢・尾張・三河
インフラの整備−電力・用水・鉄道・港湾−
重化学工業と建設・機械
歴史的資源の活かし方@
歴史的資源の活かし方A
歴史的資源の活かし方B
ガイダンス(後期講義の目的と進め方)西洋経済史とは何か
経済史と経済学の関係
前近代の生産構造と市場
近世の市場経済への移行
絶対王政と重商主義の時代
経済規範の登場〜スミス『道徳感情論』の視点から
産業革命前夜の経済〜スミス『国富論』の視点から
産業革命の進展
18世紀末から19世紀初頭のヨーロッパ経済〜リカードーマルサス
資本主義の発展と貧困の発見〜マルクス『資本論』の視点から
資本主義の発展〜マルクス『資本論』の視点から
第1次大戦後の経済とケインズ理論
第2次大戦後の経済と福祉国家
新自由主義経済の進展とグローバリズム
まとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
授業では、学生一人ひとりが、物事を掘り下げ理解していくことを重視します。そして自分なりの<歴史に対する関わり方>を身につけてください。

事前事後 学習内容 時間数
事前 高校までの日本史・ 世界史の復習 10時間 10
事前 経済学の復習 5時間 5
事後 レジュメ等の復習 5時間 5
事後 授業内容についての整理 5
事後 期末試験に向けての準備 5時間 5

本科目の関連科目
【専門科目】経済学 【総合基礎科目】日本の歴史、外国の歴史、社会学

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 80%
授業内でのレポート・課題等 20%
その他  0%
期末試験の結果にレポート・小テストの成績を加味する。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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