科目名 都市経済学

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
4 3 通年開講 遠藤 秀紀、田上 敦士

テーマ
経済の視点から捉える都市成長と住まい/都市を媒介に、経済人(ホモ・エコノミクス)としての行動のあり方を考える

科目のねらい
<キーワード>
都市化と都市圏  都市政策
地域社会  商業、製造業、サービス業
高度経済成長と失われた30年

<内容の要約>
(前期)なぜ、東京・名古屋・大阪は大都市なのでしょうか?なぜ、まちづくりは難しいのでしょうか?数千万円以上の価格の土地・住宅を多くの人が取得できるのはなぜでしょうか?経済活動を軸とした人の動き、関連する都市政策や住宅政策を理解することで、その複雑な背景を少しずつ紐解くことができるようになります。 この講義では、都市と土地・住宅に関する問題を経済活動の観点から理解し、説明する力を錬成します。講義内容は、「ふくしコミュニティプログラム」に基づいて構築されています。
(後期)私たちが暮ら地域としての都市を、その形成と将来の可能性、また現在の問題などについて、考える。とくに、各自の出身地との対比などにより、より理解しやすくする努力を行う。その存在意義、過去の意義、将来のあり方などについて、経済・経営活動の観点から分析する。討議を中心としたアクティブラーニングを実践することにより、座学を自分なりに身に着いた智恵に昇華する。本講義は「ふくし・マイスター」養成のための経済学部「地域志向科目」です。

<学習目標>
都市での経済活動の仕組みを理解できる
多様な企業・人材の交流と都市成長の関係を説明できる
経営者の視点から、その経済活動を分析し改善案を考案できる
社会の変容と都市の変容を理解し、将来の都市の在り方について議論できる
高齢化する社会と都市が、どのような変化をとげ、そしてこれから変化していくのか、自分自身の視点で考えをまとめることができる

授業のながれ
前半イントロダクション
都市と地方公共団体(1-1) なぜ都市は生まれたか
都市と地方公共団体(1-2) 都市とは何か
都市と地方公共団体(1-3) 地方公共団体とは(都市の概念との違い)
都市と地方公共団体(1-4) 市町村合併の歴史
都市と地方公共団体(1-5) 事例研究:人口減少と地方公共団体の対策
都市化と都市圏形成(2-1) イノベーションと産業振興
都市化と都市圏形成(2-2) 比較優位・規模の経済
都市化と都市圏形成(2-3) 集積の経済・不経済
都市化と都市圏形成(2-4)都市化と都市圏の形成
都市政策(3-1) 都市政策の経済学的根拠
都市政策(3-2) 地方公共財の最適供給
都市政策(3-3)最適な都市規模
都市政策(3-4)事例研究:地域医療・介護のネットワークシステム(愛知県大府市の事例)
中間まとめ(高齢化と都市)
はじめに 授業の決まりと、「都市」「経済」「農村」について
日本経済の歩み 都市の形成の歴史・20世紀の社会の変容から
産業構造の変化と人口移動。工業都市の形成と農村の変化
高度経済成長期の大都市圏の形成と農山漁村の対比
都市の中の むら  村的存在のコミュニティ
ベッドタウンとスラローム現象
成熟・高齢化する社会と都市 人口が集中し続ける大都市圏
過熟・超高齢化する社会と都市 人口減少する大都市
スモールシティの思想 町じまいの思想
新しい街のあり方
諸外国の事例(アジア・南アジア・欧州・北米)
再びの人口移動 Iターン、Uターン、Jターン
関係人口と交流人口
未来の都市のあり方 AIが描く未来の都市?
おわりに まとめと今後の展望 将来の自分自身の暮らしの場として考える

準備学習の内容・学ぶ上での注意
(前期)都市の経済活動や土地・住宅市場(不動産市場)の動向を理解するのに必要な経済理論の解説を行います。受講者は、下記の点に留意してください。 ・ミクロ経済学・マクロ経済学の考え方を踏まえた講義展開になります。経済学の基礎を事前に確認しておきましょう。 ・都市の実際の経済活動や、直近の不動産市場の動向を提示します。最新の話題を新聞などで事前に調べましょう。 ・資料を元にした課題、自習用の課題があります。 【使用する数学】連立方程式、 式の展開と解の導出
(後期)アクティブラーニング、グループワークで、理解を深めていきます。通常の講義でも、学生と教員、学生相互の討議を積み重ねながら、理解を深めていきます。/教員からの希望 難しい事は望みませんが、率直に疑問を感じる態度、なぜなんだろうと考える姿勢、相互に良い影響を与え合う姿勢を重視します。授業中にも疑問を感じたら積極的に発言してください。/しかし、私語等他の履修生の迷惑となる行為に対しては、履修資格の剥奪を含め厳格に対応します。注意されたい。/また、講義終了後には講義内容を各自でまとめ、理解を深めて下さい。事前事後学習に各講60分程度を要する

事前事後 学習内容 時間数
事前 経済学の基本的なアプローチの確認 10
事前 都市にまつわる最新の話題などの確認 15
事後 課題の答案作成 5
事前 中間レポート作成のための事前学習 5
事後 事例研究に関連する事後学習 10
事後 自習資料を用いた復習 15

本科目の関連科目
(前期)ミクロ経済学、マクロ経済学、公共経済学、財政学
(後期)経済学・経営学関連科目全般とくに地域研究プロジェクトI、スポーツと地域社会、経済史I、都市経済学I

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 40%
授業内でのレポート・課題等 60%
その他  0%
前期課題50点、後期期末試験等50点

テキスト
□テキストを使用する
□レジュメを使用する
■未定 (最初の授業で指示する)
 

科目属性
地域志向科目



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