科目名 ケアマネジメント入門

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 通年開講 綿 祐二

テーマ
「福祉現場の命題的理念と実践的理念の融合」のできる福祉専門職を育てる〜キャリア形成過程と職場環境整備について学ぶ〜

科目のねらい
<キーワード>
福祉専門職  ケアマネジメント
ケア実践  チームアプローチ

<内容の要約>
ケアマネジメントの基本理念や目的を理解し、自立した生活を継続するための包括的な支援としてのケアマネジメントプロセスについて学ぶ。ケアマネジメントは、一般的に@インテーク→Aアセスメント(情報収集と生活課題の分析)→Bプランニング(個別介護目標の設定と計画・立案)→Cサービスの実施(ケア実践)→Dモニタリング(中間評価)→Eサービス評価→F再アセスメントのプロセスを経ていく。それぞれの段階においては、それを支える理論が基盤となっている。その理論の整理をおこない、介護現場におけるそれぞれのステージの課題を抽出することが学習目標である。  また、自立支援、特にクライアントの意思決定支援の具体的方法、利用者ニーズのとらえ方、福祉現場の不適切ケア、権利擁護等について学ぶ。利用者主体性の原則から考えれば、フェルトニーズ(デマンド)を重視するが、専門的視点からのノーマティブニーズをどのように反映していくかが大きな課題でもある。例えば、食事場面の「経口」か「経管」か、「安全」か「自由」か、「行動制限」と「拘束」の違い、尊厳あるケア実践とは。実際の介護現場で起こる価値観の違いを理解して、どのように多職種連携によるチームアプローチを実践していくかなど、事例を通して議論を行っていく。
●担当する教員は、福祉施設で相談援助業務に従事し、かつ社会福祉法人理事長である教員が、その経験と知識を元にケアマネジメントについて講義を行う。


【日程・スクーリング会場】
https://www.nfu.ne.jp/open/image/lesson/schooling_schedule.pdf
  ※変更の場合は随時お知らせします

<学習目標>
@ケアマネジメントプロセスにおける各ステージの課題を抽出することができる。
Aクライアントのアセスメントを通じてフェルトニーズとノーマティブニーズを分け、リアルニーズ(課題)を明確にできる。
B個々のケア実践の合理的な説明ができる。
Cケア現場における権利擁護の具体的実践について説明できる。
D困難ケースについての対応法を学ぶ。

授業のながれ
2日間のスクーリングの日程については、1ヶ月程度前にnfu.jpで案内する

準備学習の内容・学ぶ上での注意
福祉現場では、まだまだ理念通りのケアが実践できないことも多くある。本講義では、福祉現場の現状を共有した上で、どのように様々な福祉理念(利用者本位、自己決定、権利擁護、尊厳あるケアなどなど)実践していくかを本音でディスカッションをおこなっていく。ケア実践の場面は、まだまだ賛否両論が存在する。ディスカッションの過程において、多くの知見に触れ、自分なりの福祉観を涵養してほしい。ディスカッションは、正誤を決めることではなく、多様な考えを受入れ、相互の意見から新たな知見を得るものである。積極的な議論をしていきましょう。そして、ケアに対して責任のある説明をしてく力を身につけていきましょう。

事前事後 学習内容 時間数
事前 これまでの福祉実践の客観的振り返りとケア・支援に対する困難であったことや迷いを具体的場面の中であげておくこと。 10
事前 関連図書を手にとってみる。 10
事後 興味をもった講に関して学習を深める。 10

本科目の関連科目
 

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 80%
授業内でのレポート・課題等 20%
その他  0%
スクーリング最終日に行われるレポートにより評価する。評価基準はA(100〜80点)、B(79〜70点)、C(69〜60点)を合格、D(59点以下)を不合格とする。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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