科目名 死生学

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 前期開講 片山 善博

テーマ
さまざまな死生観とその変遷、現代社会における死の問題

科目のねらい
<キーワード>
ケア  看取り
宗教   文化
死生観

<内容の要約>
自らの死を経験してきたものはいない。しかし誰もが確実に死と直面することになる。それは、他人の死、かけがえのないものの死、死に逝く自分というかたちで。先人たちはそうした死と直面し、そこからさまざまな思想や世界観を生み出してきた。死がタブー化されたといわれる現代社会において、彼らの足跡をたどりながら、同時に、新しい死生観を考えていくことは、必要なことであり、有意義なことであろう。本講義では、死生学の歴史と現状、芸術や宗教にみるさまざまな死生観、終末期ケアやグリーフケアなど、死に関わるさまざまな考え方を学ぶ。「死を学ぶこと」は「生きることを学ぶこと」であるという立場から、人間としての生きることの<価値>についても考えたい。

<学習目標>
先人たちの死についての考え方を理解することができる。
死について考えることで、現在の生の意味について振り返ることができる。
多様な死生観を学び、自らの死生観を身につけることができる。

授業のながれ
授業の概要 死生学とは
死について考えるということ 
アルフォンス・デーケンの「死の準備教育」
エリザベス・キューブラー=ロスの「死の受容の5段階」
フィリップ・アリエスによる死の歴史的考察
芸術の中の死生観(1)絵画・音楽
芸術の中の死生観(2)詩文学
宗教の中の死生観(1)キリスト教
宗教の中の死生観(2)仏教
哲学の中の死生観(1)プラトンとストア主義
哲学の中の死生観(2)ヘーゲルとハイデガー
現代日本の死生観
終末期ケアとグリーフケア
遺族ケア(ゲスト講義)
まとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
死について学ぶことは現在の生について学ぶことでもあります。そして現在の生を自覚的に生きぬいていくことで、死についての理解も深まってきます。この講義では、できるだけ自分の生と死に向き合って、自己の生を支えているさまざま存在に目を向けていって欲しいと思います。できれば、死と生に関わる多くの本を読んで先人たちの死生観について学んで欲しいと思います。 テキストは事前に購入をお願いします。主にテキストに従って授業を進めます。参考文献については、初回の講義の際に説明をします。テキストは授業までに読んでおくようにしてください。 なお、他の履修者の迷惑になるので授業中の私語は慎んでください。目に余るときには退室を命じる場合があります。

事前事後 学習内容 時間数
事前 テキスト及び参考文献の読書(15時間) 15
事後 授業内容の復習(5時間) 参考文献の読書(10時間) 15

本科目の関連科目
哲学 倫理学 心理学 社会学

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 80%
授業内でのレポート・課題等 0%
その他  20%
定期試験の結界にコメントの提出状況を加味

テキスト
■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>片山善博 <テキスト名>『死生学への招待』 <出版社>DTP出版



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