科目名 | 文学 |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 1 | 前期開講 | 小泉 純一 |
テーマ |
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小説家や映画監督が社会福祉の問題をどう受け止めてきたのか |
科目のねらい |
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<キーワード> 中心と周辺の関係 社会問題を扱った文学や映画作品 社会的弱者、高齢者、障害者 <内容の要約> 日本やイギリスの社会問題がどのように文学で描かれているのか、社会福祉に関わる問題がどのように描かれてきたのかを講義します。貧富の差が拡大した19世紀のイギリスで、作家チャールズ・ディケンズはその時代をどのように批判したのか、1970年台の日本で老人性痴呆症と日本人はどのように直面したのか、同じ時代に障害者の問題がどのように描かれ、映画になっているのかをまとめます。講義の中で、具体的に作品を読んだり、作品を見てもらい、受講生の考えをまとめてもらいます。 <学習目標> 19世紀のイギリスをチャールズ・ディケンズがどのように批判しているのかを説明できる。 日本で高齢者問題がどのように小説や映画で描かれているのかを説明できる。 高齢者や障害者、少数民族など社会的弱者の自己表現に共感することができる。 |
授業のながれ |
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イントロダクション チャールズ・ディケンズの生きた時代 『オリバー・ツイスト』と救貧法 『オリバー・ツイスト』を見る 『恍惚の人』:日本の高齢者問題を問う 『恍惚の人』を読む 『恍惚の人』を見る 『折り梅』と松井久子監督の描く高齢者たち 障害者プロレスを描いた『無敵のハンディキャップ』 映画『DOGLEGS』から何を学べばいいのか? 障害者、社会的弱者:周辺から中心を見る 映画の主人公になった自閉症の人たち 『自転車で行こう』を見る 『自転車で行こう』を考える NHKハート展:障害を持つ人たちの自己表現 |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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文学の中に社会福祉の問題が潜んでいることに好奇心を持ってください。各時代の特性や、みなさんが生まれる前の時代の流れを自分の中で整理する必要はありますが、それぞれの時代を生きた人たちがどんな問題に直面し、それを乗り越えようとしてきたのかを感じたり、考えることにこの講義の意味があります。予習をすることは難しいですが、必要に応じて、テーマについて調べるといいでしょう。むしろ講義を受けた後で、どんな時代だったのか、社会福祉にまつわる問題がどのように取り上げられ、小説家や映画監督がどうした問題をどのように表現し、問いかけようとしていたのかを考えることで、レポートの作成に結びつけてください。 |
事前事後 | 学習内容 | 時間数 |
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事前 | その日取り上げる作家について事前に調べておく。 | 7.5 |
事後 | その日取り上げた作品を読み返し、理解を深める。 | 15 |
本科目の関連科目 |
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成績評価の方法 |
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講義で取り上げた作家から一人選び作成するレポートを期末のレポート試験とします。毎回の講義でもその日の講義についてコメントを書いてもらいます。 |
テキスト |
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□テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
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