科目名 東アジアの社会福祉

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
1 3 後期開講 周 馨麗

テーマ
東アジア福祉共同体の可能性を探る

科目のねらい
<キーワード>
グローバル化  包摂型社会福祉
東アジア型ソーシャルワーク  東アジアのセーフティネット

<内容の要約>
グローバル化が進行するなかで、同じアジアにある日本・中国・韓国・台湾は、同じような社会問題に直面しています。それぞれの国や地域は、それぞれの歴史と現状に基づいた社会保障・社会福祉分野における制度・政策を模索・構築しています。しかし、共通する社会問題を持つ他の国や地域の経験を参考にしながら、それぞれが社会保障・社会福祉の模索・構築・対策を講じることが大切です。そこで、この講義では、国際比較の視点から中国及び台湾における社会問題とその対策や取り組みを紹介することによって、中国と台湾の社会保障・社会福祉の実際を学びます。東アジア地域の社会保障・社会福祉がそれぞれの国・地域でお互いに影響を与えあいながらより発展することを願っています。

<学習目標>
中国における社会保障と社会福祉の枠組みを知ことができる
中国と台湾における社会保障・社会福祉の用語に対する理解を深めることができる
映像や動画等の資料により、中国に関する社会問題の現状と改革動向を認識できる
東アジアの社会保障・社会福祉の取り組みを学ぶことで、国際比較の重要性を理解できる
東アジア域内を中心とした社会保障・社会福祉の国際協力について理解できる

授業のながれ
中国における社会保障と社会福祉体系の概説
中国における社会問題(その1)人口問題・少子高齢化問題
中国における社会問題(その2)教育問題
中国における社会問題(その3)医療問題
中国都市部における高齢者の在宅療養の現状とその課題
台湾における社会保障と社会福祉体制の概説
東アジア諸国・地域における公的介護保険制度の概説
日本の社会福祉における地域包括ケアシステムと東アジア福祉共同体の可能性について

準備学習の内容・学ぶ上での注意
この講義は、東アジア諸国や地域の社会保障・社会福祉の枠組みや概要を紹介し、実際に外国人講師らによる現地の状況を生の声でお伝えします。パワーポイントや写真、動画などを用いたビジュアルな情報伝達と実地研究(フィールドワーク)による現場の思考が教材です。現場の事象→理論化→現場での検証→再理論化の研究方法論を用います。授業の内容への理解を深めるために、中国及び台湾を中心とした地域文化、家族関係、生活習慣、社会情勢等の相違点や共通点などについて新聞や書籍、インターネット等から情報を収集するように努めてください。

事前事後 学習内容 時間数
事前 日常生活のなかで、講義に関するニュースや出来事を留意して、自分なりに考察して、その課題を講義に持っていくことが望ましい。 8
事後 講義で提起した内容についてもっと詳しく知りたい、或いは興味を持っている部分に対して、文献や参考書からまとめた課題や疑問があれば、毎回の感想文で記入することにより、次回の講義時、詳しく回答する。 8

本科目の関連科目
社会福祉論、地域福祉論、ソーシャルワーク論など日本の現状と東アジアの国・地域の社会福祉との国際比較研究から東アジアの社会保障・社会福祉の多様性と共通性を学びます。

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 60%
授業内でのレポート・課題等 0%
その他  40%
*レポート試験(A4・40字×35行×2枚程度 1,600〜2000字以内)を行う(60%)。 *毎回授業後感想文を提出する(40%)。

テキスト
□テキストを使用する
□レジュメを使用する
■未定 (最初の授業で指示する)
 



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