科目名 社会企業

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 前期開講 山田 厚志

テーマ
国内外の今日の社会的課題の解決に取り組むための新たな事業体である「社会的企業」について学ぶ

科目のねらい
<キーワード>
ソーシアル・ビジネス  ソーシャル・デザイン
コミニュティ・デザイン  CSR・CSV  
持続可能性・SDGs

<内容の要約>
世の中には、ニーズはあるがそれに対して財やサービスを提供する営利企業が現れない分野がある。あるいは、問題がありながら、倫理的に批判しているだけでは解決が進まない場合がある。そのようなニーズや問題に対して、従来の行政による対応ではなく、採算をとり、収益性も維持しながら自由度と持続性を維持して応える組織体である「社会的企業」にフォーカスを当てて、その誕生から今日までの経緯や具体的事例、またその課題や将来性などについて学ぶ。

<学習目標>
問題解決の方法として社会的企業による方法を選択肢に入れて考えることができる。
どのような場合に社会的企業による方法が適しているか判断できる。
自分でITを駆使して事例を発掘し、それを分析して効果的に発表できる。
興味を持った事例の現場に出かけて取材や活動に参加してみることができる。
社会的企業の可能性や課題などを見つけ出し、自分なりの提言ができる。

授業のながれ
導入:社会的企業とは何か、行政や既存の企業との違いと共通点はなにか?
1a:近似する概念として既存の複数の企業の社会貢献活動を学ぶ
1b:NPOの成立経緯と組織体としての特徴・課題・可能性を学ぶ
2a:「社会的企業とは何か?」文献的アプローチとまとめ
2b:「社会的企業とは何か?」文献的アプローチとまとめ
3a:「社会的企業の具体事例」の収集と取材対象の選定
3b:「社会的企業の具体事例」の収集と取材対象の選定
4a:「具体事例の取材」と調査内容の取りまとめ
4b:「具体事例の取材」と調査内容の取りまとめ
5a:グループ単位での事例研究結果のプレゼンテーション
5b:グループ単位での事例研究結果のプレゼンテーション
6a:当事者ヒアリング…社会的企業の当事者を招いてヒアリングやディスカッションを行う
6b:当事者ヒアリング…社会的企業の当事者を招いてヒアリングやディスカッションを行う
7: ケーススタディ…個人またはグループで社会的課題を見つけ出し、その解決に取り組む組織体の活動内容を想定して発表する
8 : 期末試験前の全授業内容のレビューと重要ポイントのまとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
・授業には単なる形式的な「出席」ではなく、自ら進んで「参加」する取り組み姿勢を求める。 ・指定テキストは安価で入手しやすい書籍を指定しているので、事前に必ず入手して最初の授業に臨むこと。 ・毎時間冒頭にグループディスカッションと、授業の最後にレポートを課す。 ・受講者全員が個人またはグループで、事例の取材・調査と報告を行う。 *担当する教員は受講者が「自ら参加したくなる」ための工夫と準備をして、熱意を持って授業に取り組むことも明記しておきます。

事前事後 学習内容 時間数
事前 新聞やネットを活用して授業に関連する情報の収集・まとめ 4
事後 毎授業の最後に課す復習・予習レポートの作成 8
事前 ゲストスピーカーの活動内容の事前調査と質問の用意 4
事前 取材先の団体等の下調べとヒアリング事項の検討 5
事前 研究成果の取りまとめと発表準備 5
事前 期末試験に向けての整理・学習 4

本科目の関連科目
環境関連科目、ボランティア論に関連する科目、福祉関連科目、ソーシャルデザインに関する科目、地地域防災に関する科目

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 60%
授業内でのレポート・課題等 30%
その他(授業内での積極的な発言、役割の自主的な引き受け、ゲストへの質問・感想の発言などの「授業参加度」を評価) 10%
・授業内で指名された時の積極的な発言姿勢や、自分の考えをしっかり述べることができる点等を評価に反映する ・授業で指導するレポートの書き方を理解して、「他者が読めるレポート」の作成の達成度を最終評価に反映する

テキスト
■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>駒崎弘樹 <テキスト名>「社会を変える」を仕事にする ― 社会起業家としての生き方 (ちくま文庫) <出版社>株式会社筑摩書房



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