科目名 | ジェンダー論 |
---|
単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
---|---|---|---|
2 | 3 | 後期開講 | 中村 奈津子 |
テーマ |
---|
公正で持続可能な社会の実現に欠かせない概念である「ジェンダー」と、ジェンダーに関連する社会の諸問題について学び、当事者意識とグローバルな視点をもってそれらを検討します。 |
科目のねらい |
---|
<キーワード> ジェンダー セクシュアリティ 人権・権利 多様性 SDGs <内容の要約> 国連の定めるSDGs(持続可能な開発目標)の一つに、「ジェンダー平等を実現しよう」があります。今や、公正で持続可能な社会の実現に欠かせない、地球規模の課題として認識されている「ジェンダー平等」ですが、そもそも「ジェンダー」とは何でしょうか。さらに「ジェンダー平等」は、「男女平等」や「男女共同参画」とは内容が異なるものなのでしょうか。 この授業では、「ジェンダー」概念を理解し、ジェンダーに関連する近接領域や社会事象についての基礎的な知識を身につけます。さらに、私たちの身の回りにある、日常生活で遭遇するジェンダー問題を題材に、できるだけディスカッションやワークショップを取り入れつつ、当事者性とグローバルな視点をもってそれらを検討し、多様性の理解と問題に対する洞察を深めます。 <学習目標> ジェンダーを人権の観点から理解し、ジェンダーの視点をもって人と社会を見ることができる。 ジェンダー・アイデンティティやセクシュアリティについて学び、自己理解・他者理解を深める。 現代社会の抱えるさまざまな問題(家族、労働、ケア、暴力、格差など)に対して、ジェンダーの視点をもって考えることができる。 SDGsに至る国連のジェンダー平等へ向けた動きを理解し、持続可能な開発について考察を深める。 |
授業のながれ |
---|
オリエンテーション ジェンダーとは何か ジェンダー平等をめぐる歴史(1):国連と日本の動き ジェンダー平等をめぐる歴史(2):フェミニズムと女性学・男性学 ジェンダー・アイデンティティとセクシュアリティ 「性の多様性」について考える 家族とジェンダー(1):パートナーシップ・結婚・家族の変化 家族とジェンダー(2):家族をめぐる現代的課題 暴力とジェンダー:DV、デートDV(親密な関係において生じる暴力) 労働とジェンダー(1):労働をめぐる法制度と現代社会の労働問題 労働とジェンダー(2):「働くこと」について考えるワークショップ ハラスメント メディアとジェンダー:アンコンシャスバイアス 国際社会とジェンダー(1):CSRからSRへ 国際社会とジェンダー(2):SDGs |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
---|
この授業は、集中講義として隔年で開講するものです。参加者全員にとって実りある学びにするためには、初対面であっても、互いに目的を共有し、協力しようとする態度が欠かせません。自分にとっての「正しさ」に固執せず、他者の考えを否定せずに受け止められること、相手と異なる考えを率直に発信できる姿勢が求められます。ともに学びあう時間を作りましょう。 また、ジェンダーに関わる問題は、日ごろ「当たり前」と思っている常識や慣習の中に深く入りこんでいるので、自分の問題として気づき、考えることが大切です。性別や性について、身の回りで「当たり前」と思ってきたこと、思われていることに注目し、つねに「どうして?」と考える姿勢を大切にしてください。 |
事前事後 | 学習内容 | 時間数 |
---|---|---|
事前 | 教員が事前に提示する学修資料に目をとおし、概要を捉えておく。資料中の分からない用語について、自分なりに図書館やインターネットなどを活用して調べておくこと。 | 2 |
事後 | 教員が授業後に提示する関連資料に目をとおし、学びを深める。さらに、教員が推薦する参考文献を始めとして、関連するニュース記事やその他の文献にあたり、自分なりに関心を広げ、理解を深めること。 | 2 |
本科目の関連科目 |
---|
成績評価の方法 |
---|
|
||||||
【平常点】授業内に提出するコメントシートの内容 25%、ディスカッションやワークショップへの参加態度 25% 【最終レポート】50% ※コメントシート及び最終レポートは、以下の項目に基づいて採点します。 @授業内容の理解度 A問いに対応した記述ができていること B当事者性をもった考察ができていること C問題を発展的にとらえ、説得的に記述できていること |
テキスト |
---|
■テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
<著者>山下泰子・矢澤澄子監修、国際女性の地位協会編 <テキスト名>男女平等はどこまで進んだか―女性差別撤廃条約から考える <出版社>岩波ジュニア新書 |
(C) Copyright 2023 Nihon Fukushi University. all rights reserved. |
本ホームページからの転載を禁じます。 |
![]() |