科目名 倫理学

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 後期開講 片山 善博

テーマ
私たちは何をなすべきか〜倫理的な行為とは

科目のねらい
<キーワード>
価値  生命
医療  文化
規範

<内容の要約>
現代社会を振り返ってみると、規範意識や道徳意識は衰退しているように見える。しかしその一方、研究倫理、企業倫理など様々な分野で倫理意識の向上が求められている。本講義では、現代社会においてその解決が求められる倫理的な問題について考察していく。基本的な倫理学の考え方を踏まえて、具体的な事例を扱いながら、医療や生命に関わる生命倫理学の議論を中心に学んでいく。

<学習目標>
倫理についての語り方を学ぶことで、現代社会の根本的な問題について理解を深めることができる。
倫理的な問題に多く含まれるディレンマを考えることで、福祉の基礎としての人間学的思考を身につけることができる。
福祉や医療の現場でも議論となる生命倫理学について学ぶことができる。

授業のながれ
授業の概要
「最大多数の最大幸福」は道徳的に正しいか(功利主義vs.自由主義)
お金で買ってはいけないものはあるか(市場の倫理はどうあるべきか)
能力主義は万能か(自由主義vs.コミュニタリアニズム)
社会正義とは何かーー次回以降の応用倫理に向けて
生命倫理学(1)妊娠中絶と出生前診断
生命倫理学(2)生殖医療をめぐって
生命倫理学(3)再生医療と生命操作
生命倫理学(4)脳死と臓器移植
生命倫理学(5)自己決定と終末期
生命倫理学(6)人間の尊厳とパーソン論
生命倫理学(7)優生思想
生命倫理学(8)生と死の倫理
新たな倫理学の登場(1)動物の権利と環境倫理
新たな倫理学の登場(2)情報の倫理

準備学習の内容・学ぶ上での注意
本講義の中心的テーマとなる生命倫理学については、『生命の倫理学』をテキストとしますので、事前に用意し目を通しておいてください。また、参考文献等についても、授業開始までに読んでおいてください。毎回コメント票を配りますので、意見、質問等積極的に書いてください。なお、他の履修者の迷惑になるので授業中の私語は慎んでください。目に余るときには退室を命じる場合があります

事前事後 学習内容 時間数
事前 テキストの学習(5時間) 事前に伝える参考文献の読書(10時間) 15
事後 授業内容の復習(5時間) テキストの読書(10時間) 15

本科目の関連科目
社会学 心理学 死生学

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 80%
授業内でのレポート・課題等 0%
その他  20%
期末試験に、毎回授業中に作成する意見表明のコメントの評価を加味します。

テキスト
■テキストを使用する
□レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>三崎・小椋編 <テキスト名>『生命の倫理学』 <出版社>大月書店



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