科目名 | 経済政策論 |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 2 | 前期開講 | 角崎 洋平 |
テーマ |
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「豊かさを社会にもたらす」ための学問としてのマクロ経済学・入門 |
科目のねらい |
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<キーワード> 資本主義 国民所得 経済政策 景気循環 経済成長 <内容の要約> 経済とは、モノとサービスといった資源の配分を通じてみんなを幸せにするシステムのことであるが、このシステムはしばしば機能不全に陥る。経済というシステムの「機能不全」とは、不景気や経済停滞のことであり、その帰結としての雇用の不安定化や国民所得の低迷のことである。この講義では、まず、資本主義経済が機能不全を起こす理由や、国民所得の全体水準が決定する仕組みを解明する。そのうえで経済というシステムを適切に機能させる方法としての経済政策について考察し、「豊かさを社会にもたらす方法」について学ぶ。 <学習目標> 資本主義経済の特徴と限界について説明できる。 国民所得の水準(社会全体の豊かさ)を決定するメカニズムについて説明できる。 経済政策(とくに財政政策・金融政策)の内容と特徴・限界について説明できる。 |
授業のながれ |
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1.ガイダンス:講義概要・履修上の注意 2.「社会全体の豊かさ」をどのように測るか:経済循環と国民所得 3.物価は経済にどのような影響を与えるのか:インフレとデフレ 4.経済成長の要因をさぐる:人口・技術革新・民主主義 5.市場はいつも「均衡」するとは限らない:新古典派経済学vsケインズ派経済学 6.社会全体の消費量はどう決まるのか:消費需要の決定 7.社会全体の投資量はどう決まるのか:投資需要の決定 8.政府の支出や課税は経済にどう影響を与えるか:財政政策 9.「お金」の供給量はどう決まるのか:金融政策 10.「社会全体の豊かさ」の決まり方@:国民所得と利子率(IS−LM分析) 11.「社会全体の豊かさ」の決まり方A:国民所得と物価(AD−AS分析) 12.グローバル経済においてどのような政策が可能か:為替レートと国際マクロ経済政策 13.財政赤字は持続可能か:財政の構造とMMT(現代貨幣理論)の妥当性 14.経済成長の限界と「豊かさ」再考:資本主義経済社会を超えて 15.まとめ:豊かな福祉社会を築くために |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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◆毎回講義後にその回の講義内容についての確認小テストを実施する(nfu.jpのシステムを利用して実施する)。この小テスト問題は、公務員試験の問題も参考にして出題するので、しっかり取り組むこと。また小テスト問題は期末テストでも再出題するので、期末テスト対策のためにも小テスト問題の復習が必要になる。 ◆上記のように講義やテストの一部は、公務員試験問題も意識したものとなる。しかし本講義は「公務員試験対策」よりも、社会福祉の前提にもなる「豊かさ」の背景やそれを実現するための経済政策の理解に力を入れたものになる。したがって公務員試験を受ける予定でない学生の履修も推奨する。本講義で提供する経済学・経済政策の知識は、関連する行政関係の科目(たとえば地方自治論・財政学・行政学など)のみならず、社会福祉の専門科目(たとえば社会福祉政策論・福祉行財政論・社会保障論など)の理解を深めるものとなる。 ◆本講義はいわゆる「マクロ経済学」入門でもある。ミクロ経済学は別科目「福祉行政と経済」で講義する。 |
事前事後 | 学習内容 | 時間数 |
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事前 | 関連する授業科目の復習 | 15 |
事後 | 授業後の質問・感想・ミニレポートの提出 | 7.5 |
事後 | 毎回の確認小テストや復習テストの実施 | 7.5 |
本科目の関連科目 |
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福祉行政と経済、社会福祉政策論、福祉行財政論、社会保障論、財政学、行政学、地方自治論 |
成績評価の方法 |
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平常点(60点)は、毎回講義後実施する確認小テストの正答率および授業後のミニレポートを軸に評価する。期末テストは、確認小テスト既出問題を(少しだけアレンジしたものを)出題し、web上で実施してもらう。より具体的には初回授業で詳しく説明するので、必ず出席すること。 |
テキスト |
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□テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
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