科目名 ヒューマンケア論

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 2 前期開講 原田 正樹

テーマ
人と人が支え合うというケアの本質、その専門性や社会の在り方について探求する

科目のねらい
<キーワード>
ケア、ケアリングコミュニティ  相互実現
ソーシャルワーク  社会課題
地域共生社会

<内容の要約>
本講義では、「ヒューマンケア」について探求する。 人間や社会にとって「ケア」の営みはとても大切なことである。
ケアとは介護サービスだけを意味しない。人が人を支える、人と人が支え合うという本来的な営みであり、かつそのことを大切にできる社会のあり方を考える。このことは、自己実現を越えて、相互実現というケアリングコミュニティや地域共生社会の実現につながる。
 この授業では、3つのことをゲスト講師から学んでいきたい。ひとつは講師の生き方や考え方、その方が大切にしてきた思想をお聞きする。2つめは、これまでの取り組んできたいことや、今、どんな社会課題に向き合っているのかを教えていただく。そして3つめは、これからの社会をどう展望しているのか、希望や期待を語っていただく。
ヒューマンケアとは、専門職による支援の方法ではなく、むしろ支援を支える「哲学」や「価値」である。この授業では、いのち、生活、地域といった側面から、人と人が支え合うという意味を問い、そのことが困難な状況にある現実や社会課題をどう乗り越えていくか、最前線で課題に向き合っているにいる「ほんもの」(講師)の語りを通して、学び合いたい。彼らの話を通して、きっと生きるヒントをつかむことができると思う。
全学教育センター科目に「ヒューマンケアのための多職種連携」がある。あわせて受講することで理解が深まる。


<学習目標>
ヒューマンケアについて、多面的に受け止め、その価値や意義、社会問題について思考することができる。
ヒューマンケアとは何かを、自らの探求をもとに、その考え方を自己の言葉で述べることができる。
多彩なゲスト講師によるメッセージから、自らのキャリア形成についても考えることができる。

授業のながれ
1. オリエンテーション この授業のねらい
2. 講師  戸枝陽基氏(本学客員教授) 社会福祉法人むそう 理事長
3. 講師  奥田知志氏(本学客員教授) NPO法人抱樸 理事長
4. 講師  大原裕介氏 社会福祉法人ゆうゆう 理事長
5. 講師  岡部昭子氏 NPO法人くらし応援ネットワーク 理事長
6. 講師  前山憲一氏(本学卒業生)半田市社会福祉協議会 事務局次長
7. 講師  玉木幸則氏(本学卒業生) NHKEテレ 「バリバラ」コメンテーター
8. 講師  中恵美氏(本学卒業生) 金沢市地域包括支援センターとびうめ センター長
9. 講師  渡辺ゆりか氏 一般社団法人草の根ささえあいプロジェクト 代表理事
10. 講師 今井友乃氏  NPO法人 知多地域権利擁護支援センター 理事長
11. 講師 松下典子氏 村上眞喜子氏  知多半島のNPO活動の基盤をつくってきた市民
12. 講師 佐々木恵子氏 特別養護老人ホームうらやす(宮城県名取市) 施設長
13. 講師 勝部麗子氏 豊中市社会福祉協議会 コミュニティソーシャルワーカー
14. 講師 湯浅誠氏 認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ 理事長
15. ヒューマンケアと地域共生社会
※講師の都合で、順番が変更することがあります。遠方の講師はZoomによる登壇になります。

準備学習の内容・学ぶ上での注意
1)事前にゲスト講師に関する資料や情報(ホームページ等)に目を通しておくこと。
  レジュメ等の資料は事前に配布します。各自でダウンロードして準備してください。
2)授業はリレー講義になります。遠隔に居住している講師はZoomによる講義(7回)とします。
3)毎回コメントカードの提出を求めます。主要な質問や感想については、次回講義時にフィードバックします。
4)講師のご都合などにより、講義の順番を一部変更することがあります。

事前事後 学習内容 時間数
事前 次回のゲスト講師に関する資料や情報を収集し、概要について知る。 10
事前 当該講師の活躍している分野、テーマについて事前学習する。 5
事後 ゲスト講師の話を通してリフレクションを行う 10
事後 ヒューマンケアについてレポートを作成する。 15

本科目の関連科目
ヒューマンケアと多職種連携、地域福祉論、ケアマネジメント論、高齢者福祉論、障害者福祉論、介護福祉論など

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 40%
授業内でのレポート・課題等 60%
その他  0%
 

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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