科目名 保健医療サービス論

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 前期開講 林 祐介

テーマ
保健医療サービスと医療ソーシャルワーカーの役割の理解

科目のねらい
<キーワード>
患者と家族の理解  医療倫理
保健医療政策・制度  医療費保障
院内・地域連携

<内容の要約>
本講義は、テキスト『最新社会福祉士養成講座5 保健医療と福祉』の内容に沿って進められるが、現役医療ソーシャルワーカーによるゲスト講義も予定している。講義目的は、保健医療サービスの動向を踏まえつつ、その中での社会福祉専門職の役割を学ぶことである。主な学習内容は、以下の6点である。第1に、保健医療分野におけるソーシャルワークの対象である病をもつ人とその家族への理解を深める。第2に、医療倫理をテーマに、医療における倫理と倫理的課題、患者に意思決定をめぐる課題について学習する。第3に、第二次世界大戦後から現在に至るまでの保健医療の動向について、疾病構造、医療提供体制、福祉的課題の3つの側面から学ぶ。第4に、保健医療の政策・制度とサービス提供体制について把握し、医療の質の保障はどのようになされているのかを習得する。第5に、保健医療領域で働くさまざまな医療従事者について学び、院内連携や地域の関係機関との協働の実際を学習する。第6に、医療ソーシャルワーク業務指針と医療ソーシャルワークの歴史を学び、医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)としての適切な支援のあり方を理解する。併せて、医療ソーシャルワーカーとしての経験(13年間)を持つ教員が、病院現場における経験を踏まえながら、医療ソーシャルワーク実践や専門的役割について伝えていく。

<学習目標>
保健医療サービスの現状と課題を把握した上で、患者や家族の立場に立ちながら、それぞれの個別性を最大限尊重するための支援技術が必要であることを理解できる【該当するDP社会福祉@G】。
医療ソーシャルワーカーに求められているミクロ(患者・家族)、メゾ(組織・地域)、マクロ(政策・制度)に対する役割を、それぞれ思考することができる【該当するDP社会福祉C】。
保健医療現場で生じている問題を解決するための一つの方法として、地域の病院・施設や関係機関とのネットワーク形成があり、その具体的なイメージ像を説明できる【該当するDP社会福祉D】。

授業のながれ
1. 保健医療の課題をもつ人の理解@・病者の理解
2. 保健医療の課題をもつ人の理解A・家族の理解
3. 保健医療の課題をもつ人の理解B・患者の権利
4. 医療倫理@・医療倫理と倫理的課題
5. 医療倫理A・患者の意思決定をめぐる課題
6. 保健医療の動向@・疾病構造の変化・入院医療から在宅医療/病院完結型医療から地域完結型医療へ
7. 保健医療の動向A・保健医療における福祉的課題
8. 保健医療領域に必要な政策・制度およびサービスに関する知識@・保健医療の政策・制度・保健医療サービスの提供体制
9. 保健医療領域に必要な政策・制度およびサービスに関する 知識A・医療費の保障
10. 保健医療領域における専門職の役割と連携@・保健医療領域における専門職と院内連携・地域の関係機関との連携の実際
11. 保健医療領域における専門職の役割と連携A・医療機関におけるソーシャルワーカーが所属する部門の構築
12. 保健医療領域における支援の実際・保健医療領域におけるソーシャルワーカーの役割
13. ゲスト講師@・医療ソーシャルワーカーの業務内容と専門性
14. ゲスト講師?・医療ソーシャルワーク支援に必要な価値(観)・知識・技術
15.まとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
テキストは各自事前に購入して、毎回持参すること。講義の中の私語や他事はもちろんのこと、携帯電話を鳴らした場合には、その時点で講義を一旦中断することになるため、携帯電話の電源は必ず切っておくこと。加えて、真剣に受講する学生の利益を優先する。周囲の学生に迷惑を掛ける学生は退室させる。

事前事後 学習内容 時間数
事前 授業前に、テキスト(次回の範囲)を読んだり、講義内容に関連する内容についての予習をすること 14
事後 配布プリントを復習し、テキストの関連部分を確認すること 11
事後 期末試験へ向けての整理・学習 5

本科目の関連科目
保健福祉学、精神保健福祉論、医療福祉論TU、医療ソーシャルワーク実習、医療ソーシャルワーク実習指導、医療ソーシャルワーク演習

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 100%
授業内でのレポート・課題等 0%
その他  0%
15回目の授業時に実施する授業内小テスト(100点)で評価する。授業態度が悪い場合は程度に応じて減点する。テストを受ける際の留意事項等は、授業内(1〜14回のいずれか)で指示する。

テキスト
■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>社会福祉士養成講座編集委員会編 <テキスト名>最新社会福祉士養成講座5 保健医療と福祉 <出版社>中央法規出版



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