科目名 | 第二言語習得 |
---|
単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
---|---|---|---|
2 | 2 | 前期開講 | 柏谷 涼介 |
テーマ |
---|
人が第二言語を習得するとはどういうことか、そのプロセスはどうなっているのか。 またそのメカニズムを助けるために、どのようなことが可能か。 |
科目のねらい |
---|
<キーワード> 第二言語習得理論 中間言語 文法 コミュニケーション 教育活動への応用 <内容の要約> この講義では、人間が第二言語を習得していく時のプロセスや、効果的と思われる教育/学習方法について、日本語教育の、主に文法を題材にして学びます。外国語を学ぶ時、誰しもが上達したいと思い、語学教師は学生の上達を願うと思います。そのような時に、言語の習得というものをどのように捉えたらいいのか、またどのような方法を取ればいいのか、などについて実践例も紹介しながら理解を深めていきます。医者が人体の仕組みを学ぶように、日本語教師を目指す人は言語習得の仕組みを知っておくことが絶対に必要です。逆に言えば、第二言語習得について学んでおかないと、自身の経験や勘に頼った場当たり的な教育方法になったり、効果の薄い方法で教育を行ったりしてしまいます。言語の習得の仕組みについて知ることで、どのような教育の現場でも役に立つ広い視野を獲得することができます。日本語教師を目指す人、外国語を勉強している人など、広く言語に関わる、興味がある人の受講を待っています。また、関連して「コミュニケーションとは何か」「どうして外国語を間違えるのか」「学習者が間違った日本語を使ったらどう返してあげたらいいのか」などについても学びます。興味深い発見が必ずあると思います。 <学習目標> 人が第二言語を習得していく時のモデルが理解できる。 中間言語について理解でき、説明できる。 言語習得におけるインプット・アウトプット・意識的な学習・フィードバックの役割が理解できる。 第二言語習得理論の観点から、より効果的な練習とそうでない練習を判別できる。 |
授業のながれ |
---|
イントロダクション・プレタスク 第二言語習得(SLA)研究の変遷 コミュニケーションについて 伝統的な文法の教授法とその問題点 質のいいインプットとは インプット理解の経験の重要性 さまざまなアウトプット@ さまざまなアウトプットA アウトプットの役割 NTL、及びフィードバック 意識的な言語知識の学習について 第二言語習得に関わるその他の知識や能力 授業案をSLA研究の観点から批判してみる Focus on Form、CLIL、対話型日本語教室 補足項目、まとめ |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
---|
この講義では、内容について学ぶ前に、まず自身で考えてみるプロセスがたくさんあります。まず自分なりの仮説を立ててみることが深い学びにつながりますから、考えることを放棄せず、あれこれ想像を巡らしたり、自身の経験から考えてみる姿勢が求められます。また、考えたことや思ったこと、学んだことの要約などを近くの人と共有する時もあります。頭の中の考えを「言語化」し、他者に説明することで、自分の理解が深まったり、間違った理解に気づいたりすることができます。そのような場合にも積極的に自身の意見を発信することが求められます。特に将来日本語教師を目指す人は、自身の教師としてのビリーフ(信条)を作っていくことにもつながるので、より積極的な姿勢が求められます。 上記のことから、ただ座って話を聞いているだけの授業が楽でいい、という人には向いていません。 配布物について、配った分は講義全体が終了するまで捨てずに取っておき、毎回持ってきてください。 |
事前事後 | 学習内容 | 時間数 |
---|---|---|
事前 | 事前課題 | 10 |
事後 | 毎時間の復習 | 15 |
事後 | 期末試験対策 | 10 |
本科目の関連科目 |
---|
日本語教育関連科目全般 |
成績評価の方法 |
---|
|
||||||
講義内での振り返り小テストと期末試験を合わせて評価を行う。 |
テキスト |
---|
□テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
(C) Copyright 2022 Nihon Fukushi University. all rights reserved. |
本ホームページからの転載を禁じます。 |
![]() |