科目名 公共経済学

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
4 3 通年開講 鈴木 健司

テーマ
市場メカニズムを補う政府の役割を考える

科目のねらい
<キーワード>
公共財  外部性
政府の役割

<内容の要約>
公共経済学では、公共サービスを提供する政府の経済活動の特徴を学習し、それが消費者、生産者、市場にどのような影響を与えるかを分析する。政府の経済活動には公園や道路などの公共財の供給、累進課税や年金などの所得再分配が含まれており、私たちの生活と密接な関係がある。新聞やニュースで取り上げられることの多い政府の経済活動の問題点について議論できる知識の習得を目標とする。

<学習目標>
市場メカニズムの性能と限界を説明できる。
政府の財源調達の特徴を説明できる。
政府の所得再分配政策についての議論ができる。

授業のながれ
公共部門の役割と必要性
市場メカニズム(1)調整モデル
市場メカニズム(2)余剰分析
外部性
外部性の解決方法
公共財の種類
公共財の最適供給
公共財と「ただ乗り」問題
準公共財
完全競争市場と独占市場
自然独占
自然独占と価格規制
公共料金の設定
最適な公共投資
中間まとめ
公共部門の経済活動
パレート効率性(1)消費の効率性
パレート効率性(2)生産の効率性
政府による所得再分配政策(1)効率と公平
政府による所得再分配政策(2)再分配政策
政府活動と財源
消費課税の経済効果
所得課税の経済効果
利子課税の経済効果
資産課税の経済効果
最適課税の理論
公債の経済理論(1)公債の中立性
公債の経済理論(2)課税平準化理論
選挙と投票
総まとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
公共経済学では、ミクロ経済学とそれに関連する数学の知識を使用するため、講義を受ける前に復習しておくと講義内容の理解の助けになる(事前準備)。講義の時間以外もレジュメを読むなど予習・復習をすること。

事前事後 学習内容 時間数
事前 次回の講義の予習 30
事後 授業内容の復習と宿題 60
事後 テストに向けての学習 30

本科目の関連科目
本科目は、「ミクロ経済学」「財政学」「環境経済学」と関連する。また、授業では1次関数、2次関数、簡単な微分などの数学知識が必要なので、「経済経営のための数学」の復習をしてもらいたい。

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 60%
授業内でのレポート・課題等 40%
その他  0%
@中間レポート(40点)、期末試験(60点)の合計100点で成績を評価する。ただし、授業態度によって減点を行う場合がある。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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