<キーワード>
発達障害 支援モデル ICF(国際生活機能分類) 医学的知見
<内容の要約>
発達障害をめぐって、マクロレベルでも、メゾレベルでも、そして、個々人や家族にかかわるミクロ(マイクロ)レベルでも、理解と支援の在り方が求められて久しい。政策として、人権が重んじられ、差別の禁止が謳われるとともに、地域の福祉施設(発達障害者支援センター、児童発達支援センター、社会福祉協議会、療育施設など)や保育・教育機関(保育園、こども園、幼稚園、小学校、中学校、特別支援学校など)においては、発達支援、福祉的支援、教育的支援が拡充されてきた。医療機関においても認知療法など様々な療法が取り入れられている。また、家族会や当事者の会の活動もみられる。しかし、現在においても尚、発達障害をめぐる取り組みは進行形である。
本講義では、健やかに暮らし生きていくという視座から、発達障害にかかわる理解と支援についての基礎を学ぶ。発達障害の課題を広くとらえるために、脳科学の知見を理解し、制度・政策とともに現場での支援方法と専門職役割の現状について事例をあげて検討する。さらに、世界にも目を向け、発達障害の取り組みについて比較研究の視点から学び、有用な支援モデルについても検討する。
【日程・スクーリング会場】 https://www.nfu.ne.jp/open/image/lesson/schooling_schedule.pdf ※変更の場合は随時お知らせします
<学習目標>
発達障害(神経発達症群)における状態像ならびに病態生理について説明できる 発達障害の困難さを理解して共感的態度をもって、地域・就学前施設・学校・職場における個別支援に取り組むことができる。 発達障害に関連する制度や年齢階級別の支援の方法を理解し、地域・就学前施設・学校・職場における支援の手立てと専門職連携、保護者支援の重要性を踏まえて行動することができる。
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