科目名 行政学

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 2 前期開講 田中 優

テーマ
行政主体たる国(中央政府)や自治体(地方政府)の「基本的な活動原理」および「組織・人」について理解する

科目のねらい
<キーワード>
福祉国家  統治構造
行政統制  官僚制
地方自治

<内容の要約>
 現代社会における「行政」は様々な活動を展開しており、われわれの生活と密接不可分な関係を構築しているが、本講では、ひとまず、そういった「行政」主体たる国や自治体の「基本的な活動原理」および「組織・人」ついて学ぶことにする。  具体的には、「行政」は何を目指しているのか(現代社会における行政の位置づけ・活動目的等)、そして、どのような機関・人がどのようなルールにしたがって「行政」活動を展開しているのか(行政機構・公務員と管理・統制)の2点を中心に講義を進め、現代社会における「行政」の存在意義や特質・課題についての理解の深化を目指していく。さらには、各学習者を起点とした「行政」との関わり(例:毎日使用している水道や家庭ごみの処理など)についても討究していくものとする。  なお、本講では、長年に亘る担当教員の公務員経験・ネットワークをベースにした行政学の理論と実務の学習が期待されることも申し添えておく。

<学習目標>
「行政」をめぐるルールや構成要素としての公務員組織・人について理解を深め、説明することができるようになる。
新聞記事などから、「行政」関連のテーマを抽出し、関心を持ちながら読み解き、自分なりの意見を述べることができるようになる。
「行政」とは何かについて、学習者自身の問題関心に引き寄せて説明できるようになる。
現代社会における行政の位置付け・活動目的・課題などについて説明できるようになる。

授業のながれ
オープニングガイダンス(これからの進め方に関するレクチャー/「行政」とは何かに関して意見交換など)
行政学の起源(「行政学」の変遷について、歴史的に考察していく)
行政学の歴史(アメリカの行政学を中心に、現代行政学の発展について理解していく)
官僚制論@(官僚制に関する主要な理論を踏まえ、わが国の行政組織制度の実態・課題などを学んでいく)
官僚制論A(同上)
行政管理論@(行政における管理論の発達を実際の社会との関連で概観していく)
行政管理論A(同上)
行政組織論@(行政組織の編成や存続に関する基礎理論とそれを形成する重要な概念を理解していく)
行政組織論A(同上)
行政統制論と行政責任論@(行政責任とは何か、そして、それを担保するための行政統制について考察していく)
行政統制論と行政責任論A(同上)
行政理論の新動向(「公共政策研究」「NPM」「ガバナンス」などをキーワードに新しい行政学の動向について紐解いていく)
地方行政と住民自治@(学習者自身と身近な行政の関わりについて考えていく)<ゲストスピーカーを招く場合もあり>
地方行政と住民自治A(学習者自身と身近な行政の関わりについて考えていく)<ゲストスピーカーを招く場合もあり>
まとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
政治・行政や政策に関し興味関心のある学生や公務員を志望する者の受講を希望する。受講に際しては、毎日の新聞記事等を通じ、行政・公務員関連の内容にアンテナを張るように心掛けること(特に自分自身が住んでいる地域の自治体について)。また、各回のふりかえりシートなどを通じて、積極的に質問・意見等を述べるようにも努めること。この他、事前学習では自ら指定の参考書を読み込み、理解に努めたり、ゲストスピーカーへの質問事項を考えるなどの取り組みをしなければならない。また、事後学習では、自分で作成した授業ノートを読み返し、復習するなどの主体的学習が必要となる。 

事前事後 学習内容 時間数
事前 参考書や新聞記事の読み込みなど 15
事後 課題レポートの作成 5
事後 毎回の復習 15
事後 全講義終了後の試験対策 5

本科目の関連科目
地方自治論、総合政策論、行政法など社会科学系科目全般

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 70%
授業内でのレポート・課題等 30%
その他  0%
毎回提出のふりかえりシートやゲストスピーカーの講演内容等に対するミニレポート内容と期末試験をあわせ評価を行う。また、講義への参加姿勢(発言等)も評価の対象とする。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
■未定 (最初の授業で指示する)
 



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