科目名 高齢者福祉論T

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 後期開講 北村 育子

テーマ
年を重ねることによって生じる心身の変化とそれに伴う生活の変化、そしてそれらの変化に対する適応や対処について理解するとともに、高齢者を支える諸制度、支援方法について学ぶ。

科目のねらい
<キーワード>
老化に伴う心身の変化  高齢者の生活ニーズ
高齢者を取り巻く環境  高齢者福祉に関する制度とサービス

<内容の要約>
高齢者を援助するにあたって、高齢期に生じる心身の変化とそれに伴う生活課題、家族・友人・地域・社会情勢など高齢者を取り巻く社会的環境、高齢者の福祉を実現するための諸制度についての基礎的な知識を持っていることが必須である。この授業ではまず、社会が高齢者をどのように捉えているかを示し、高齢者福祉と関連領域(介護や医療など)で実践を行うさまざまな専門職のなかで、他の専門職の専門性を含め、社会福祉士として知っておくべき基礎的な項目について説明を行う。また、心身機能の衰えと生活上の不自由について具体的な例を示す。制度については、老人福祉法、介護保険法の他、住まい、移動、虐待、終末期医療、後見、などに関するその他の法律についても扱う。

<学習目標>
高齢期の心身の変化と適応について基礎的な知識を身につけ高齢期の生活課題について説明することができる
高齢社を取り巻く社会の現状を説明することができる
老人福祉法や介護保険法をはじめとする高齢者福祉関連の諸制度の概要と制度間の関連を説明できる
社会福祉士としての高齢者支援を具体的に構築することができる

授業のながれ
オリエンテーション:この科目のねらい、到達目標、評価基準
少子高齢社会における高齢者の生活課題
高齢者の特性@身体的老化
高齢者の特性A感覚機能の老化
高齢者福祉制度の体系@高齢者住まい法、バリアフリー新法、高齢者雇用安定法、シルバー人材センター、他
高齢者福祉制度の体系A老人福祉法の概要
介護保険制度の仕組みとサービス@
介護保険制度の仕組みとサービスA
介護保険制度の仕組みとサービスB
介護予防と地域包括支援システム、高齢者の医療の確保に関する法律、他
高齢者と家族等の支援(要介護高齢者とその家族に必要な支援と方法)
認知症と認知症高齢者の理解
認知症高齢者とその家族の支援(初期集中支援チーム、育児・介護休業法、高齢者虐待防止法、認知症サポーター養成、など)
国家試験問題の動向と重要な諸点の確認
講義のまとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
授業に出席をすることが基本である。毎回の予習は必要ないが、事前学習に示した内容を実践することが望ましい。ノート作成、また復習の一環として、授業で取り上げた内容に関連することをネット等で調べてみるようにすると良い。書籍を読むことも学習の一助となる。また、新聞やテレビの報道に関心をひ向けたり、メディアで高齢者がどのように取り上げられているかに注目したりすることも、この科目への関心や理解を深めることにつながる。その他、詳細については、第1回目に指示する。各回の内容は、極めて基本的な内容にとどまる。よって今後の自主学習に資するため、講義の中で参考にすべき図書や資料を紹介する。

事前事後 学習内容 時間数
事前 自分、両親や、父母の居住地の高齢化率、住民支援、産業、などについて調べる。 10
事後 毎回、講義中にとったメモを整理し、ネット等で調べ、内容を補足し、ノートを作成する。 20

本科目の関連科目
社会福祉原論、社会福祉方法原論、ソーシャルワークT〜W、など。ただし、本科目が1年次に配当されているので、授業のなかで関連する科目について触れ、受講者の学習の助けとしたい。

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 95%
授業内でのレポート・課題等 0%
その他(授業への貢献) 5%
授業内容とそれにもとづく自主学習をまとめたノートを作成し、その提出により評価を行う。ただし、実物のノートを回収できない状況である場合は、ノート提出に替えて期末試験を実施する。その他詳細は、初回に説明を行う。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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