科目名 医学概論

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 前期開講 西岡 大輔

テーマ
人の身体構造と心身機能、健康・疾病の捉え方、疾病と障害の成り立ち及び回復過程について理解を深める。公衆衛生の観点から、人々の健康に影響を及ぼす要因や健康課題を解決するための対策を理解する。さらに、援助を必要とする人の健康に影響を及ぼす社会的要因に社会福祉士は対応できること、社会福

科目のねらい
<キーワード>
健康  健康の社会的決定要因
ライフステージ  疾病と障害
リハビリテーション

<内容の要約>
医学概論

<学習目標>
1日目は、総論として人体や健康のことについてディスカッションをしながら学びます。特に、以下を目標とします。社会福祉士がなぜ人体を学ぶ必要があるかを説明できる。 健康の定義と、人々がもつ健康の意味や価値観について説明できる。 健康に影響を及ぼす社会的要因を知る。 健康増進を目的とした公衆衛生や保健医療対策について知る。 社会福祉士がなぜ人体を学ぶ必要があるかを説明できる。 健康の定義と、人々がもつ健康の意味や価値観について説明できる。 健康に影響を及ぼす社会的要因を知る。 健康増進を目的とした公衆衛生や保
2日目は、各論に入ります。人体について初めて学ぶ人にとっては難解なところもありますが、なるべく平易に解説をします。知識の整理が多く聴講の場面が多くなりますが、適宜ディスカッションやクイズなど双方向性を意識しながら、以下の事項を学ぶことを目標とします。 ・ライフステージにおける心身機能と健康課題を知り、身の回りの人々に置き換えて理解する。 ・疾病の発生要因とそのメカニズムを知る。メカニズムから疾病を予防できるのかどうかをディスカッションする。 ・障害の種類、定義、基準を知り、援助における医学的な留意点
3日目は、疾病と障害についてひとつひとつ丁寧に学びます。こちらも人体について初めて学ぶ人にとっては難解ですが、イメージが浮かぶように解説をします。知識の整理が多く聴講の場面が多くなりますが、適宜ディスカッションやクイズなど双方向性を意識しながら、以下の事項を学ぶことを目標とします。 ・人々が経験しうる疾病と関連する障害について知る。 ・代表的な疾患について説明できる。 ・特に高齢者や障害者が疾病を抱えたときに生じる課題について想像することができる。 ・社会福祉士の観点から、生活習慣病に関して利用者の

授業のながれ
1) なぜ社会福祉士を目指す人が「人体」を学ぶのか?をみなさんとのディスカッションを通じて学んでいきます。人体の構造と機能について紹介していきます。
2) 「健康」とは何か?について、受講生とディスカッションをします。健康と疾病の定義について確認します。また国際生活機能分類についても併せて学びます。
3) 健康増進を目的とした公衆衛生について理解します。特に、社会福祉士の援助を必要とする人の「健康」に影響を及ぼす「社会的要因」とは何かを説明できるようになり、身近に潜んでいる社会的要因に目を向けてディスカッションします。
4) 健康の維持に重要な役割を果たす保健医療対策について理解します。どのような保健医療政策が日本で実践されてきたかを知り、その上で受講生の視点、立場、経験からどのような政策が有効かをディスカッションします。
5) 1)〜4)の授業の内容を整理してまとめます。最後に、授業中に指摘した重要事項に関して小テストを実施します。
6) ライフステージにおける心身の変化と健康課題を学びます。受講生や身近な人がいまライフステージのどのステージ立っているのか、どのような健康課題を抱えやすいかをディスカッションします。
7) 疾病の発生要因と病変の成立機序について学びます。どのようなメカニズムで人体に疾病や障害をもたらすのかを理解します。
8) 障害について学びます。障害の種類、定義、基準などを理解します。障害を抱えている人の援助をするにあたり、医学的な観点から留意すべきことなどを学びます。
9) リハビリテーションについて学びます。リハビリテーションの定義や目的、その対象、方法について理解を深めます。
10) 6)〜9)の授業の内容を整理してまとめます。最後に、授業中に指摘した重要事項に関して小テストを実施します。
11) 感染症について理解します。新型コロナウイルス感染症を含みます。感染症に関わる人類の差別の歴史を学びます。
12) 先天性疾患、血液疾患、肺疾患、腎疾患、消化器疾患を学び、関連する障害や難病について理解します。
13) 神経疾患、骨・関節の疾患、目・耳の疾患、精神疾患を学び、関連する障害や難病について理解します。
14) 悪性腫瘍、生活習慣病、脳血管疾患、心疾患について学びます。関連する障害や難病を理解します。
11〜14)の授業の内容を整理します。最後に、授業中に指摘した重要事項に関して小テストを実施します。最後に、授業内容を踏まえてどんな社会福祉士になりたいかのディスカッションをして、レポート課題を提示します。

準備学習の内容・学ぶ上での注意
適宜、Youtubeによるオンデマンド授業やオンライン授業の形式をとることがありますが、本記載事項に影響はありません。対面授業であっても、オンライン授業であっても、友人や教員とのディスカッションを通じた理解を促していきます。

事前事後 学習内容 時間数
事前 事前学習として、Youtubeにアップされている「健康の社会的決定要因」に関する動画を視聴してください。講義担当者の西岡がどのような人なのかを事前に知っておくことで講義に入りやすなる点、初日の講義内容に関連する「健康の社会的決定要因」について予習することができる点から視聴を推薦する。 0.2

本科目の関連科目
すべての科目に関連する。特に、ソーシャルワークの基盤と専門職、ソーシャルワークの理論と方法、高齢者福祉、障害者福祉、児童・家庭福祉、貧困に対する支援、保健医療と福祉には強く関連する。

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 50%
授業内でのレポート・課題等 50%
その他(期末レポート 50% 第5回授業での小レポート 10% 第10回授業での小レポート 10%  第5回、第10回、) 0%
期末レポート課題は2題で、1題は疾病を抱える人の援助にあたり社会福祉士として留意すべきことを記述してもらいます。もう1題は本講義を踏まえて、将来社会福祉士として働くときに心がけたいことを自由に記述してもらいます。詳細な評価方法(ルーブリック)は講義の時に提示します。

テキスト
■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=編集 <テキスト名>医学概論 最新 社会福祉士養成講座 精神保健福祉士養成講座1 <出版社>中央法規



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