科目名 家族援助論

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 前期開講 加藤 潤

テーマ
虐待、引きこもり、孤独死、ドメスティックバイオレンスなど、深刻な問題を抱える現代の家族をどのように理解して援助しようとするのか。またその背景にある経済の変遷と結びつけて考える。

科目のねらい
<キーワード>
家族問題  子育て支援
虐待  ファミリーソーシャルワーク
社会的養護

<内容の要約>
『家族』について考えた時、各々で違うことがたくさんある。しかし、社会では家庭で起きる事件などに対して「一般的に〜」という言葉で一括りにし、報道し、拡散される。多種多様な現代のなかで、家族が持つ問題は深く、見えにくい社会のなかで、家族は何を求め、そういった家族に対してどういったアプローチができるのか。社会的養護に繋がる背景には家族の問題が絡み合っていることを踏まえ、本講義では、家族援助の基礎的な理論を理解し、誰がどのように援助するのかという家族援助の制度と方法について把握する。前半ではグループごとの調べ学習と発表を中心に、後半では講師の経験を踏まえて家族援助の事例を取り上げ、実際について解説したい。

<学習目標>
家族について基本的な定義と機能を説明できる。
家族援助について基礎的な理論と方法を理解できる。
家族を取り巻く社会状況と家族問題を理解できる。
家族援助の制度を理解できる。
社会的養護を必要とする家族に対して取り組まれている家族援助の実際について理解することができる。

授業のながれ
家族援助論を学ぶにあたって・ガイダンス
現代社会と家族を取り巻く現状
家族と子どもの権利
子どもと家族を取り巻く法体系について
家族援助を担う専門職について
子育て支援と保育施策からみる現状
ひとり親世帯の支援と制度
障がいを持つ子どもと家庭への福祉施策
DV家庭への福祉施策
家族援助を担う児童福祉施設の役割
虐待家庭の保護後の家族支援
非行問題と家族支援
里親家庭と家族援助
若者の貧困問題〜家族形成の狭間で〜
家族の再統合

準備学習の内容・学ぶ上での注意
・授業に臨むためには家族援助に関連する図書等を読むなどして予備知識を増やし、自分の関心や不明確な部分をまとめておくこと。 ・講義内容に関するプリント等も配布するが、各自ノートを用意して講義内容をノートにまとめおくとよい。 ・講義終了後、コメントシートの記入をしてもらうので講義内での不明な点や感想、意見等は積極的に書くこと。 ・なお、本講義で扱う家族援助に事例に関しては、講師の専門領域である子ども家庭福祉分野における社会的養護の領域が中心となるため、障がい者、高齢者分野における家族援助に関する実際については取り上げないことに注意してもらいたい。 ・講義での不明点は必ず講義後に質問し、各自で復習することで理解してもらいたい。 ・コロナウィルスの感染状況、担当教員の都合によりオンラインもしくは動画配信を使った講義を行う場合もある。事前アナウンスをするので確認すること。

事前事後 学習内容 時間数
事前 授業前後のインターネット記事を読む 10
事後 授業で触れた内容に関する検索、それを踏まえた考察 15
事後 期末試験へ向けての整理・学習 5

本科目の関連科目
家族社会学、児童家庭福祉論、社会的養護など

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 50%
授業内でのレポート・課題等 20%
その他(グループワーク等の取り組みなど) 30%
・私語厳禁 ・調べ学習以外でのスマホ等の使用は厳禁 ・講義内でのリアクションペーパー(0点、1点、2点)で15回の講義で30点 ・期末レポートで50点 ・グループ発表で20点

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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