科目名 日本語学T

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 後期開講 Kirstie祖父江

テーマ
「言語」という現象とは何かを理解し、日本語を世界の言語の一つとしての位置付けと意義を検討する。

科目のねらい
<キーワード>
言語学  日本語
言葉  視点
認知言語学

<内容の要約>
「国語」としての日本語の理解から脱出して、「言語」としての日本語を理解する。世界に3000以上ある「生きている」言語の一つとして、日本語はどのように位置づけされ、どのような特徴を持っているのかについて学ぶ。将来に日本語を教える立場を目指すための体系的な知識を身につけると同時に、日本語のユニークな特徴や面白さについて検討する。また、日本人学生と他国籍の留学生が一緒に学ぶことで、日本語を話題として多文化コミュニケーションを図る機会となる。いくつかの視点から日本語を観察することによって、日本語のどこが面白くて、どこが難しくて、また、日本語が「日本人」の考え方をどう影響しているかについて検討する。翻訳家、通訳者、日本語教師としての経験をもつ外国籍教員が、日本語に関する講義を行う。

<学習目標>
言語学の基本的な考え方を理解し、主な言語の基本をその考え方によって分類できる。
文の文法的関係を理解し、その理解を元に文の構造が説明できる。
他の言語に対して、日本語の特徴を把握し、それを説明できる。
日本語を外国語として学ぶ課題や難点を知り、外国人学習者にどう説明するか提案できる。
多文化多国籍の学習環境で、「日本語」について客観的に学び合うことができる。

授業のながれ
言語学とは何?
日本語を考えよう(1) − 日本語の特徴を考える
日本語を考えよう(2) − 名詞
日本語を考えよう(3) − 動詞
日本語を考えよう(4) − 形容詞
日本語を考えよう(5) − 形容詞
日本語を考えよう(6) − 敬語(ゲスト講師(1))
この日本語の言葉、あなたならどのように外国人に説明する?(学生発表)
日本語を考えよう(7) ー 格助詞
日本語を考えよう(8) ー 「は」と「が」
日本語を考えよう(9) − 日本語の方言
日本語を考えよう(10) ー 認知言語学とは?
日本語を考えよう(11) ー 認知言語学(メタファー)
日本語を考えよう(12) ー 認知言語学(共感覚表現)
日本語学のまとめ+ゲスト講師(2)

準備学習の内容・学ぶ上での注意
日本語教師育成プログラムには必修科目です。授業はインタラクティブで行うので、積極的に参加すること。指定テキストがあるので、予習の上受講すること。授業はそれぞれテーマが違いますが、全体的な理解を得るために全ての授業を受講することは前提である。事前に理由を持って欠席の連絡がない場合、評価は下がる。この授業は他の言語(英語など)の能力は全く問いませんが、予め「言葉」(あらゆる人の話の仕方、方言、比喩など)を意識しながら受講すると現実とのつながりができて知識は定着する。 なお、この授業は日本人学生・外国籍の学生が一緒に受けることになっている。互いの日本語に対する観点が違う学生が、お互いに学び合う大切な機会ですから、積極的に自分と別の国籍の学生と協力してグループワークなどに取り組んでください。

事前事後 学習内容 時間数
事前 指定テキストを熟読し、自分の疑問点や発見を整理すること。 15
事後 授業内に与えられてた宿題や発表資料の準備。関連文献を読むこと。 15

本科目の関連科目
日本語教育法概論、対象言語学、日本語学II、 日本語教育法 I / II、日本語学演習、社会言語学、その他日本語教師養成プログラムの授業

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 10%
授業内でのレポート・課題等 60%
その他(全体の参加度と態度(30%)) 30%
評価は事前準備、宿題の提出、授業内参加態度、授業内発表、最終回の小テイスト、最終レポートをもって評価します。

テキスト
■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>益岡隆志 <テキスト名>24周日本語文法ツアー <出版社>くろしお出版



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