科目名 肢体不自由児の心理

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 2 前期開講 洞井 秀之

テーマ
人の「こころ」の発達には「からだ」というものが大きくかかわっているという視点から、肢体不自由児の「こころ」について概説し、その特性についての理解を深めるとともに、「こころ」を育むための援助の基本的知識を学ぶ。

科目のねらい
<キーワード>
肢体不自由  「こころ」と「からだ」
コミュニケーション

<内容の要約>
肢体不自由児といっても、そのタイプや症状はさまざまである。それを押さえたうえで、そのような人たちに共通してみられる「こころ」の問題とはどういうことなのか、そこには「からだ」というものがどのようにかかわっているのか、ということを論じる。そして、肢体不自由児(だけでなく、最終的には障害児と呼ばれる人たち)が社会のなかでより充実した生き方ができるような指導・援助について検討する。

<学習目標>
肢体不自由に含まれる代表的な障害について、その原因や症状を答えることができる。
肢体不自由児の心理的な特性と、そこに運動障害がどのようにかかわっているかを理解することができる。
人の認知やコミュニケーションにおける「からだ」の重要性を理解することができる
障害を個人的・固定的なものとしてではなく、環境との関係のなかで捉えることができ、それに基づいた具体的な指導・援助の手立てを考えることができる。

授業のながれ
障害とその改善(1) えびすさまは肢体不自由者?−障害者の受け容れの歴史
障害とその改善(2) 障害と健常
障害とその改善(3) 障害の重層的構造
肢体不自由について(1) 定義と概念
肢体不自由について(2) 我が国における現況
肢体不自由について(3) タイプと特徴@脳性まひ
肢体不自由について(4) タイプと特徴A脳性まひ以外の脳性疾患、脊髄・脊髄疾患
肢体不自由について(5) タイプと特徴B筋性疾患、骨関節・骨系統疾患、代謝性疾患、その他
肢体不自由について(6) 肢体不自由児の心理特性(1) 知的能力
肢体不自由について(7) 肢体不自由児の心理特性(2) 人格 
肢体不自由について(8) 試合不自由児の心理特性(3)ことば、コミュニケーション
「こころ」と「からだ」(1) からだことば
「こころ」と「からだ」(2) 世界を捉える場としての「からだ」
「こころ」と「からだ」(3) コミュニケーションの基盤としての「からだ」
まとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
「こころ」と「からだ」の問題は肢体不自由児だけにとどまらない。心理学、教育学、哲学、脳科学などさまざまな領域で論じられているものである。授業で話をするのは、私という一人の人間を通して見たごく狭いものであり、ここで話されることだけで十分というものではない。授業のなかでも、関連する参考書などを適宜紹介するが、日ごろから「こころ」と「からだ」ということについて関心をもち、それに関する本などを読んでおいて欲しい。そして、授業では単に話を聞くというだけでなく、疑問に思ったことなどを積極的に私にぶつけてきてもらいたい。私も皆さんと討論をしながら、自分の考えをさらに広げ深めていけるような授業にしていきたいと思っています。

事前事後 学習内容 時間数
事前 次回授業の予習 15
事後 授業のまとめ 15

本科目の関連科目
上記のように特定のものはないが、挙げるとすれば「障害児」「心理学」に関する科目。

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 100%
授業内でのレポート・課題等 0%
その他  0%
定期試験100%

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
■未定 (最初の授業で指示する)
 



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