科目名 外国史概論

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 後期開講 早坂 泰行

テーマ
国際関係や文化交流のあらまし 外国史上の大局と我が国の歴史との関係性

科目のねらい
<キーワード>
世界の一体化(グローバル化)  近代社会の成り立ち(「異文化」としての過去をみることで現在を捉えなおす)
産業革命とナショナリズム  植民地支配と帝国主義
世界大戦とその影響

<内容の要約>
外国史上の諸民族は、これまで独自の文化を作り上げ、また相互の交流によって歴史を豊かに展開させてきた。本講義では、各々の歴史的事象を現代社会における課題背景にフィードバックさせながら、今日抱えている諸民族・文明の共生、永続可能な発展という課題のなかで再検討する。講義の中では、西洋史・東洋史の基礎的知識が身につくよう、多数の参考文献を紹介していく。

<学習目標>
外国諸地域の歴史的展開を、その特質・関連の下に検討し、問題点や現代的課題について考える力を身につける。
歴史的事象に対する関心を高め,歴史の大局と各時代の特色を世界の歴史を背景に理解することができる。
国家・社会及び文化の発展や人々の生活の向上に尽くした歴史上の人物と現在に伝わる文化遺産を,その時代や地域との関連において考察する力を養うことを到達目標とする。

授業のながれ
第1回:古代文明の形成と交流―ユーラシアの諸文明
第2回:古代文明の形成と交流―オリエントと地中海
第3回:東アジア世界の形成と政治秩序 古代における東アジアの中の日本という位置
第4回:東アジア世界の発展と経済関係 律令政治と東アジアとのかかわり
第5回:ヨーロッパ世界の形成と発展
第6回:ヨーロッパ世界の拡大と世界の一体化 大航海時代と南蛮文化
第7回:ヨーロッパの近代化―国民国家の成立―
第8回:ヨーロッパとアメリカとの関係からみる現代社会の課題
第9回:ヨーロッパとアジアとの関係からみる国際関係
第10回:アジア諸国の変革
第11回:2つの世界大戦
第12回:戦後の世界と冷戦
第13回:アフリカと南米
第14回:EU(欧州連合)の成立から拡大 東アジア共同体の形成
第15回:まとめ 世界の現状と課題

準備学習の内容・学ぶ上での注意
新聞や専門書誌を通じて時事的な世界の動きに関する幅広い情報を摂取すること、かつ、それらの動向のいくつかについて、問題意識を持って知識を深めておくことが望ましい。講義の中ではコーヒーのような身近な物産も話題に取り上げるが、そうしたモノの中にも複雑な世界の動向(と深刻な問題)が凝縮されている。(一見自明に見える)現在の私たちの生活がどのようにして成り立ってきたか、について意識的に自ら考えること。またレポート提出に際しては、インターネットの情報を単に切り貼りしたものは認めない(論理性のなさ、後追い検索などから判別可能)。文献を読むにあたっては、どのような立場の人間がどのような根拠で主張を行っているか、その論理展開をつぶさに捉えることが必要である。図書館などの施設も有効に活用すること。

事前事後 学習内容 時間数
事前 次回以降の授業内容にかかわる問題について、提示されるキーワードなどをもとに、自分で調べ予習を行う。 15
事後 新聞などの時事情報をもとに、現在の世界で起こっている出来事を、歴史的なつながりの中で捉える(中間レポートも含む) 15

本科目の関連科目
 

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 60%
授業内でのレポート・課題等 40%
その他  0%
中間レポート2回(40%)と期末試験(60%)で評価する。期末試験には、時事的な世界の動きについても出題する。用語の要約ができるようにトレーニングしておくこと。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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