科目名 司法福祉論

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 後期開講 木村 隆夫

テーマ
犯罪や非行に対する指導・支援制度と立ち直り支援の方法、および、司法福祉専門職のあり方について学ぶ。

科目のねらい
<キーワード>
司法福祉の概要  障害者・高齢者の権利擁護
刑事司法・少年司法制度  少年院教育
更生保護制度

<内容の要約>
司法福祉は司法と福祉の連携により、法秩序の維持と個々人の福祉の向上をはかることを目的としています。その分野は、少年司法制度と更生保護を基軸にしながら、非行や犯罪の再犯防止と立ち直り支援、高齢者や子どもの権利擁護、同虐待防止と救済、DV被害をはじめとした女性の救済、法律扶助など社会的弱者への援助方法として、広く活用されるようになっています。 この授業では、少年司法制度と更生保護制度を重点としながらも、講師が保護観察官時代に行った、学校ソーシャルワーク実践や、今後問題となる、高齢犯罪者や障害犯罪者の更生支援と社会再統合のあり方についても、取り上げる予定です。

<学習目標>
司法福祉の概要とその社会的役割が理解できる。
未成年後見制度および成年後見制度が理解できる。
刑事司法制度・少年司法制度が理解できるとともに、司法におけるソーシャルワーカーと心理専門職の役割について理解できる。
少年院における教育と心理支援のあり方について理解できる。
更生保護制度が理解できるとともに、更生保護において対人支援のあり方について理解できる。

授業のながれ
司法福祉の概説(司法福祉とはどのような学問か、司法福祉の活用分野、司法福祉の方法)
未成年後見制度と成年後見制度
犯罪の現況と刑事司法の概要
少年非行と少年司法の概要
少年司法事例研究(家庭裁判所調査官の業務)
矯正心理専門職の業務と実践事例  
少年院での処遇と教育
更生保護制度(更生保護の概要)
更生保護制度(保護観察事例)
更生保護制度(高齢犯罪者・障害犯罪者の現況と社会復帰支援)
児童自立支援施設の処遇と教育
事例研究(自殺防止)
事例研究(保護観察官として実施した、学校ソーシャルワーク実践)
事例研究(高齢犯罪者及び障害犯罪者の救済システムの構築を考える)
授業のまとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
授業ごとに感想文の提出を求めます。この感想文の内容についても評価の対象とします。したがって、出席日数が少ないと不利になることを承知しておいて下さい。 授業中私語の禁止は当然のことで、遅刻もしないよう心がけて下さい。 司法福祉は、教育や心理を学ぶ人にとって、解りにくい科目ですので、解らないところは積極的に質問して下さい。授業中でもかまいませんし、終了後感想文に記載することも可能です。 ゲスト講師を2名予定しています。うち1名は、警察逮捕や少年院収容経験があり、犯罪・非行から立ち直った青年にきていただきます。

事前事後 学習内容 時間数
事前 文献学習 10
事前 授業時に検討する事例の事前学習 20
事後 授業の復習 20

本科目の関連科目
 

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 60%
授業内でのレポート・課題等 0%
その他  40%
最終レポート(定期試験)と、授業ごとの感想文で評価します。感想文については、授業で理解したことが、自分なりにまとめられているかどうかを見ていきます。 授業感想文も評価対象としますので、出席率が低いと不利になることがあることをあらかじめ承知しておいて下さい。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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