科目名 総合的な学習の時間の指導法(中高)

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 前期開講 川邊 一弘

テーマ
「総合的な学習の時間」が登場してきた経過と現状を知り、その意義と可能性を考えながら、豊かな学びを具体的にイメージし構想する。

科目のねらい
<キーワード>
総合的な学習と教科とのちがい  探究的な学習とは
豊かな学び

<内容の要約>
「総合的な学習の時間」が教育課程に設定されるようになったのはどうしてだろうか。その意義や教育課程における位置づけと可能性を考えてみたい。総合的な学習と他の教科とのちがいをふまえ、テーマの設定や探究的な学習の展開をどのように行うとよいか、実践事例に学び、実際にテーマ設定と展開をつくったり、学習構想を立てたりする。その中で豊かな学びとはどのようなものかを考えていく。

<学習目標>
「総合的な学習の時間」の意義と教育課程における位置づけを理解し、指導計画に活かすことができる。
「総合的な学習の時間」のテーマの設定や探究的な学びの指導方法及び学習活動や評価について学び、指導に活かすことができる。
実践事例を分析・評価し、学ぶことを通して生徒の豊かに学びにつなげることができる。
学んだこともとに、「総合的な学習の時間」の実践構想を立てることができる。

授業のながれ
ガイダンスと「総合的な学習の時間」成立の背景及び現状と課題について。
「総合的な学習の時間」の意義と役割、教育課程上の位置づけ。
「総合的な学習の時間」の年間指導計画の作成。実際にどのような目標をたて、学習内容を組み立てるか。
「総合的な学習の時間」における児童・生徒の活動及び支援のあり方。
テーマの設定と探究的な学習の指導。実際どのようなテーマがどのような目標のもとに設定され、どのような探究的な学習活動を展開しているか。
単元計画の作成〜他教科・他領域との関連もふくめて
学習のまとめと評価をどうするか。
「総合的な学習の時間」のテーマと展開を考える@身近な生活から環境問題へ グループワークでテーマの設定と展開をつくり、発表する。
「総合的な学習の時間」のテーマと展開を考えるA多文化共生と国際理解 グループでテーマの設定と展開をつくり発表する。
「総合的な学習の時間」のテーマと展開を考えるB生と性を学ぶ グループでテーマの設定と展開をつくり発表する。
地域学習と地域と連携した実践に学び、地域学習についての理解を深める。
実践事例に学ぶ @小学校の実践事例をグループでの討論や発表をしながら分析する。
実践事例に学ぶ A中学校の実践事例をグループでの討論や発表を通して分析する。
実践事例に学ぶ B高等学校の実践事例をグループでの討論、発表を通して分析する。
豊かな学びを育てるには〜「総合的な学習の時間」に求められる教師の力量。

準備学習の内容・学ぶ上での注意
新しく知ることや驚きや感動、気づき、疑問が探究につながっていきます。このテーマで生徒と学びを創り出してみたいと教師に意欲がわいてこないと生徒たちの豊かな学びや深い探究を育てることはできないと思います。事前に実践事例を読んで自分なりの分析をしてみる。自ら学びたいことをテーマにし学習の展開を考える。講義での課題に答える。レポート作成、グループワークや討論などに参加しながら自分自身が豊かな学びの体験ができるようにしてください。

事前事後 学習内容 時間数
事前 総合的な学習の時間のテーマと展開を考える @〜Bの事前の資料収集とテーマ設定と展開をつくる。 9
事後 授業の最後に出す課題に対するコメントを書く 15
事前 実践事例に学ぶ @〜Bの実践事例を事前に読み、自分なりの分析をする。 6

本科目の関連科目
 

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 40%
授業内でのレポート・課題等 30%
その他  30%
期末試験では筆記試験を実施します。「授業内でのレポート・課題等」では、テーマを設定し、総合的な学習の時間の構想を作製する課題を出します。「その他」については、毎回の授業の最後に書いてもらうコメントです。毎回の授業内容に関しての質問に対しての考えを書いてもらいます。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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