科目名 専門演習U

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 前期開講 三輪 昭子

テーマ
SDGsがCSR(企業の社会的責任)経営に有効性を与える基本的思考と枠組みを学び、具体的事例を読み取る力を習得する。

科目のねらい
<キーワード>
サステイナビリティ(持続可能性)  グローバル思考
未来思考  自然資本

<内容の要約>
近年、2015年に国連総会で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)が話題に上ることが増えてきた。政府のみならず、市民、企業などあらゆる人、組織の行動が求められ、特にビジネス界ではCSR経営の一つの形として活用される。この現実を踏まえ、専門演習UではSDGsのもつ基本的思想や枠組み、17の目標について学び、これまでの学修を含めてグローバルな視野で課題解決の視点を身に付ける。ここでの学習内容は、専門演習Vで発展させる。

<学習目標>
SDGsが誕生した社会的背景、基本的思想を知り、SDGsの存在意義について説明できる。
SDGsの示すサステイナビリティ(持続可能性)の意味と環境・社会・経済を一体として捉える発想を身に付けることができる。
SDGsの17の目標と、それを具体化した169のターゲットを読み解き、市民の一人として「自分ごと」と捉えることができる。

授業のながれ
オリエンテーション:テキストの使用方法と専門演習Uでの学び方を知る
SDGsの事前学習の結果を共有する(1)各10分程度ずつ *8人実施、1名5〜10分程度で発表する
SDGsの事前学習の結果を共有する(2)各10分程度ずつ *8人実施、1名5〜10分程度で発表する
SDGsの基本的枠組みと基本的精神を整理する
SDGsの歴史的変遷の学習:第2次世界大戦終了後から現代まで
持続可能性の意味と考え方を事例を参考にした学習
SDGsの基本的枠組みの学習:ケーキモデルと環境・社会・経済の一体化と自然資本
SDGsの17目標を検討する―各目標から考える社会的課題(1)各自の気になる目標の選択と選択理由を共有
SDGsの17目標を検討する―各目標から考える社会的課題(2)各自の気になる目標の選択と選択理由を共有
SDGsの17目標を検討する―各目標から考える社会的課題(3)各自の気になる目標の選択と選択理由を共有
SDGsの17目標を検討する―各目標から考える社会的課題(1)〜(3)の総合化
SDGsの17目標の再確認:
SDGsと企業の関係:CSR経営での活用の仕方
SDGsウォッシュを考える:ウォッシュの意味と対応
CSR経営とSDGs:果たして、SDGsはCSR経営を有効に動かしているか

準備学習の内容・学ぶ上での注意
専門演習Uは専門分野を深める第2ステップである。自分自身のテーマを見つけ、卒業研究につなげられるよう事前学習と事後の学習のまとめを怠らず、進めることが必要である。授業の中に事前学習を組み入れてあるので、自分自身が中心となって学ぶ方法と、人の考えや意見を聞いて学ぶ方法を活用し、独善的で独りよがりの学習にならないよう努めること。今回のテーマであるSDGsは近年の注目トピックであるので、さまざまなメディア情報(書籍、新聞、経済紙)を活用していただきたい。コロナ禍で会社見学、工場見学が難しい状況であるが、今期も可能な限り様子を見ながら検討を重ねたい。その旨は受講の皆さんと相談するので、忌憚ない意見を出してほしい。

事前事後 学習内容 時間数
事前 課題テーマになっている内容について自分自身の意見をまとめ発表準備をする 20
事後 対応の授業で学んだこと/深めたこと/今後深めたいこと、の3項目と振り返りの感想を記録して提出する 10

本科目の関連科目
経済学、専門演習T、専門演習V、専門演習W、専門演習X、卒業論文

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 30%
授業内でのレポート・課題等 70%
その他 
授業での議論、発表、準備学習、成果物を加味して総合的に評価する。

テキスト
■テキストを使用する
□レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>村上芽・渡辺珠子 <テキスト名>SDGs入門 <出版社>日経文庫(日本経済新聞出版社)



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