科目名 経済史T

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 前期開講 曲田 浩和

テーマ
前近代の異文化社会の経済を理解し、それらの社会の近代化過程を知る

科目のねらい
<キーワード>
ものづくりの発展と工業化  消費社会の誕生
日本経済システム  地域市場と地域間市場

<内容の要約>
経済史Uとの関わりで、内容を日本経済史に限定する。ただし、対象時期を経済社会が本格化する近世(江戸時代)以降とする。さらに3つの柱を基本的とする。@日本経済史をマクロに捉える。A日本経済史を知多半島を中心とする環伊勢湾地域をエリアとしたミクロに捉える。B地域経済における歴史的資源の活かし方に注目し、現代的視点を重視する。

<学習目標>
過去の異文化社会の内部構造と空間的配置、それらの変化を思い描くことができる。
長期に持続する庶民の世界観・生き方をも考慮に入れて、社会変動の要因を理解することができる。
政治・文化に埋没していた市場メカニズムが自立していく様を、ミクロ・マクロからアプローチして理解することができる。
上方・関東と環伊勢湾経済圏の比較の方法を身につけることができる。

授業のながれ
前近代社会の経済−プロト工業化−
国民市場の形成
企業勃興と経済的信用の確立
産業革命
帝国主義化と国民経済−資本家と労働者−
環伊勢湾地域経済圏の展開
第一次産業−農業・漁業・林業−
窯業−常滑・瀬戸・美濃・高浜−醸造業−酒・味噌・溜・醤油・味醂・酢−
醸造業−酒・味噌・溜・醤油・味醂・酢−繊維産業−知多・伊勢・尾張・三河−
繊維産業−知多・伊勢・尾張・三河−ルトガル・スペインの帝国支配の構造
インフラの整備−電力・用水・鉄道・港湾−
重化学工業と建設・機械
歴史的資源の活かし方@
歴史的資源の活かし方A
歴史的資源の活かし方B

準備学習の内容・学ぶ上での注意
1.毎回配布する講義レジュメをノート代わりに使って書き込み・マークなどを行う。すべてのレジュメは一つにまとめて保管しておくように。 2.数回に限定されるが、講義の後に(レジュメを参照できないかたちで)小テストを行う。 3.グローバルな(世界規模の)歴史である以上、各地域・各都市の空間的配置に留意する。

事前事後 学習内容 時間数
事前 日本史の復習(または予習) 15
事後 生産構造を調べる 5
事後 流通構造を調べる 5
事後 消費構造を調べる 5
事後 地域経済の歴史的活用を考える(業界研究・企業研究) 15

本科目の関連科目
【資格独自科目】社会科教育法U 【総合基礎科目】日本の歴史、日本史特講 【専門科目】経済史U

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 80%
授業内でのレポート・課題等 20%
その他  0%
期末試験の成績を最重要視する。 レポート・小テストの成績を加味する。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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