科目名 社会科教育法W

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 前期開講 高須 和博

テーマ
中学校社会科の授業力の向上をめざし、指導案作成、模擬授業、フィールドワークなど実践的な活動を通して、社会科教師としての実践的な指導力を身につけることを目標とする。これらの目標を達成するため、実践的な課題を数多く取り入れる。

科目のねらい
<キーワード>
社会科のめざすもの  社会科の基礎・基本
教材研究と学習指導  地域教材を活かす
授業実践力の向上

<内容の要約>
中学校社会科は、学習の主体者である子どもが、 社会事象をしっかりと見据えた社会認識のもと、民主的な主権者としての資質の基礎を培っていく教科である。社会科教育法Wにおいては、地歴・公民分野を総合的に見る視点を身につけ、授業づくりの発想・問題意識の大切さをフィールドワークを通して学ぶ。また、授業づくりのための教材研究の方法を古文書演習、屏風絵図の解読を通して学びとることをめざす。加えて、演習の成果を活かし中学社会の学習指導案の作成、模擬授業を通して、4年生の教育実習に向けて実践的な指導力を身につけることを重視する。 

<学習目標>
1. 社会科教育の理念と構造を理解し、単元毎の学習課題を設定できる。
2.地域の歴史を掘り起こし教材を開発する力を養うことができる。
3. 平和で民主的な社会の形成者を育成する教師としての基礎的な資質・能力を養うことができる。
4.教育実習にむけ指導案作成や授業力などの実践的な力を身につけることができる。
5.

授業のながれ
1. 社会科教育法と学習指導要領
2. 授業研究の歴史
3. 教科書分析と教科書検定制度
4. 授業研究と学習指導案の作成(情報機器及び教材の活用を含む) 課題1
5. 特色ある授業実践例の検討(歴史的分野)
6. 教材研究の方法@(長篠合戦屏風図絵を読み解く)
7. 教材研究の方法A(長篠合戦史料を読む) 課題2
8. 授業づくりと指導案作成(歴史的分野)
9.地域教材を掘り起こす(博物館学習)
10. 授業づくりと指導案作成(公民的分野)
11. 授業づくりと指導案作成(地理的分野)
12. 模擬授業(歴史的分野)
13. 模擬授業(公民的分野)
14.模擬授業(地理的分野)
15. 社会科の授業評価

準備学習の内容・学ぶ上での注意
 日頃から社会の事象に関心を持ち、現代社会に対する問題意識をもとに、生徒たちの自発性・自主性が発揮される授業のあり方を追究・考察します。実際の地域調査をもとに各自で学習課題を設定し、教材研究を深め、学習指導案作成、模擬授業など演習を通して、授業づくりのための実践力を磨くことに力点を置いた授業を行います。そのために、学生同士の学び合いを重視し、グループ学習を通して研究、発表、討論などの協働活動を行います。本科目は全体を通じて合計47時間程度の事前・事後学習が必要です。

事前事後 学習内容 時間数
事前 社会科学習指導要領の変遷について 3
事後 指導案作成(地理、歴史、公民) 12
事前 史料解読と文献購読 5
事後 長篠合戦の指導案作成 5
事後 フィールドワークと課題作成 10
事前 模擬授業準備(歴史、公民、地理) 12

本科目の関連科目
「社会科教育法T、 U、 V」 「公民科教育法T、U」 経済学 、政治学、憲法学、歴史諸学、地理学など

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 60%
授業内でのレポート・課題等 30%
その他(模擬授業や学習態度等) 10%
教材研究のまとめと学習指導案、 講義における発表討論の状況、 課題レポート、 模擬授業などにより総合的評価する。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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