科目名 労働経済学

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
4 3 前期開講 山上 俊彦

テーマ
労働経済学の基本的な考えを学ぶことで、 労働市場の仕組みを理解し、労働問題を経済学の論理を用いて考えられるようにする。

科目のねらい
<キーワード>
労働供給  労働需要
労働市場  失業問題
賃金構造

<内容の要約>
人は労働時間をどのようにして決定しているのか、企業は雇い入れる人数をどのようにして決定するのか、賃金と従業員数は労働市場でどのように決定されるのか、働く意欲があるのに仕事が無い人がいるのはなぜか、賃金水準を決定する要因は何なのかといったことを考えるのが労働経済学の役割である。

<学習目標>
労働供給と労働需要はどのようにして決定されるかを理解することができる。
雇用量と賃金は労働市場でどのようにして決定されるかを理解することができる。
失業はどのようにして発生するのか、 どのような対策が効果的であるのかを考えることができる。
賃金制度はどのようにして決定されているのかを経済学的に理解することができる。
賃金が上昇するためには、 教育や訓練が必要であることを理解することができる。

授業のながれ
イントロダクション
労働統計の基本
労働供給の決定(労働と余暇の選択)
労働供給の決定(労働供給関数とその性質)
労働供給の決定(労働供給関数とその応用)
オン・デマンド(労働供給理論の応用1)
労働需要の決定(企業行動の基本と労働)
労働需要の決定(労働需要関数とその性質)
労働需要の決定(労働需要関数とその応用)
オン・デマンド(労働供給理論の応用2)
労働市場の均衡 (完全競争と労働市場)
労働市場の均衡 (買い手独占と労働市場)
失業統計と失業の分類
失業発生メカニズムと賃金の下方硬直性
オン・デマンド(労働需要理論の応用1)
失業とマクロ経済学 (ミスマッチ、 ベバリッジ曲線)
失業とマクロ経済学 (フィリップス曲線、 自然失業率)
失業とマクロ経済学 (オークン法則、 オークン係数)
オン・デマンド(労働需要理論の応用2)
企業の雇用調整(理論)
企業の雇用調整(実例)
失業と雇用創出・喪失
雇用対策とその失業抑制効果についての経済分析
オン・デマンド(労働需要理論の応用3)
賃金理論の基礎(賃金統計・賃金格差)
賃金決定理論 (補償賃金格差・均等化差異)
賃金決定理論 (効率賃金仮説、インセンティブ仮説)
日本企業と賃金・雇用制度
人的資本理論と賃金 (教育の投資効果)
人的資本理論と賃金 (訓練の投資効果)

準備学習の内容・学ぶ上での注意
1.高度な数学使用は避けて、グラフと表を多用する。但し、ミクロ経済学とマクロ経済学で用いる程度の数学は使用する。授業に出席してノートをとること。適宜レジュメと参考資料を配布するが、これらは講義の内容を理解しやすいものにするための補助教材であり、授業に出席しなければ内容を理解することはできない。

事前事後 学習内容 時間数
事後 レジュメを理解すること。図書館や自宅等でしっかりと復習をすること。講義推薦図書に目を通すこと 50
事後 課題を解くこと 40
事後 期末試験対策 30

本科目の関連科目
「ミクロ経済学」、「マクロ経済学」、「社会政策」、「労働法」、「情報の経済学」

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 60%
授業内でのレポート・課題等 40%
その他  0%
期末試験に加えて、課題を5回程度課す。 配点上、課題を提出しなければ単位取得は困難である。 授業へのコメント、質問を毎回提出すること。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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