科目名 公衆衛生看護方法論V

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 4 前期開講 水谷 聖子、森 礼子、大橋 裕子
嶋田 貴之、高松 三沙子、岡本 ちさと

テーマ
 個人・家族、集団・組織に対する公衆衛生看護活動の基盤となる、地区活動の展開方法を学習する。公衆衛生看護活動の中核をなす地域アセスメント(地域看護診断)を理解し、保健指導、家庭訪問、健康相談、健康教育、住民グループへの支援、組織への支援について理解する。

科目のねらい
<キーワード>
地域アセスメント(地域看護診断)  コミュニティー・アズ・パートナー・モデル
「個」の課題から「地域」の課題  地区踏査(ウインドシールドサーベイ、インタビュー調査)
エスノグラフィックアプローチ

<内容の要約>
 コミュニティ(個人・家族/集団・組織)の健康に関連した必要な情報を系統的に収集し、アセスメント(分析・統合)を通して、コミュニティのヘルスニーズとしての健康課題(顕在化している健康課題・潜在化している健康課題)や健康に関連した強み(ストレングス)を見出し、地域看護診断過程(情報収集ー分析・統合ー課題の明確化・目的ー計画策定ー実施ー評価)を学ぶ。

<学習目標>
地域看護過程におけるさまざまな理論、モデルやツールを通して地域看護診断について理解できる。
地域看護過程に必要な情報収集の技法や方法が理解できる。
地域看護過程により得た情報の分析や統合ができる。
地域看護過程を通して、地域のヘルスニーズ(健康課題・強み)を明確にできる。
地域看護過程を通して、地域看護計画の立案(評価を含む)について理解できる。

授業のながれ
地域アセスメント(地域看護診断)とは
地域看護過程@ 理論・モデル・ツール
地域看護過程A 必要な情報収集の技法・方法
地域看護過程B 情報の分析・統合、ヘルスニーズに明確化(健康課題・強み)、計画・実施・評価
地域看護過程演習@ オリエンテーション 既存のヘルスデータ、地域資源、生活する人々に関する情報収集@
地域看護過程演習A 既存のヘルスデータ、地域資源、生活する人々に関する情報収集A 地区踏査計画
地域看護過程演習B 地区踏査(主に、ウインドシールドサーベイ)
地域看護過程演習C 地区踏査のまとめ、既存のヘルスデータ、地域資源、生活する人々に関する情報収集B
地域看護過程演習D 既存のヘルスデータ、地域資源、生活する人々に関する情報収集C
地域看護過程演習E 既存のヘルスデータ、地域資源、生活する人々に関する情報の分析・統合@
地域看護過程演習F 既存のヘルスデータ、地域資源、生活する人々に関する情報の分析・統合A
地域看護過程演習G ヘルスニーズの明確化(推論)
地域看護過程演習H ヘルスニーズの明確化)
地域看護過程演習I 発表@
地域看護過程演習J 発表Aとまとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
 地域アセスメント(地域看護診断)の基本を学び、実習地域のコミュニティ・アセスメントを行い地域における看護過程を学びます。 @事前・事後学習   講義内容を踏まえて既存資料からの必要な情報収集・分析を時間内で有効に行うための基礎知識を復習して臨んでください。 A講義に出席する上での注意事項  グループワークが中心となります。グループメンバーと意見交換しながら視野の拡大・深化を図ります。 B科目固有の事柄など   コミュニティアセスメントの必要な情報が収集できるように、データ検索サイト、新聞やメディア情報などにも関心を向けるようにしてください。

事前事後 学習内容 時間数
事前 学習内容に関連する事項のテキストや参考文献の講読 10
事後 講義後の課題、演習を通しての学び・気づきをレポートのまとめる。 15

本科目の関連科目
 看護過程演習、公衆衛生看護学概論、公衆衛生看護方法論T、公衆衛生看護方法論U、公衆衛生看護管理活動論、疫学、保健医療統計学、保健医療福祉政策論

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内)
授業内でのレポート・課題等 50%
その他(グループワークの取り組み状況、発表) 50%
 

テキスト
■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>中村裕美子ら <テキスト名>標準保健師講座2 公衆衛生看護技術 <出版社>医学書院
<著者>一般財団法人 厚生労働統計協会 <テキスト名>国民衛生の動向 2020/2021 <出版社>一般財団法人 厚生労働統計協会
<著者>標美奈子ら <テキスト名>標準保健師講座1 公衆衛生看護学概論 <出版社>医学書院



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