科目名 精神保健福祉の理論と相談援助の展開V

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 4 前期開講 安藤 佳珠子

テーマ
精神障害者や家族を対象とした相談援助の実際を学び、当事者が地域で主体的に生活するための具体的実践を理解する。またディプロマポリシーに則り、精神障害者が抱えている生活問題を社会全体との関わりの中で理解し、当事者の立場に立ち、個人が持つ力を最大限高めるための支援について理解する。

科目のねらい
<キーワード>
精神保健福祉士の相談援助の実際
  個別支援

セルフヘルプ
  アウトリーチ
家族支援

<内容の要約>
精神障害者や家族を対象とした相談援助の実際について、個別支援、グループを活用した支援、地域を基盤にした相談援助について概説する。そこから、現場で必要な精神保健福祉士の業務や相談援助の実際を知り、求められている役割について事例を通じて理解する。また相談援助過程において必要な視点・価値・知識・技術を学ぶ。精神障害者を取り巻く環境や家族状況の理解を深め、精神保健福祉士がどのような役割を担っており、何を求められているのかを考える機会とする。授業では、精神保健福祉士としての実践力育成のため、毎時間ペアワークやグループディスカッションなどを取り入れ、講義内容を踏まえた問題解決型の授業を基本とする。この授業の標準的な1 コマあたりの授業外学修時間は、120 分である。


<学習目標>
精神障害者や家族を対象とした相談援助について情報を収集し、具体的に説明することができる。

精神障害者や家族を対象とした相談援助において、PSWに求められる視点について説明することができる。

地域を基盤にした相談援助体制について、グループで報告することができる。

精神障害者や家族を対象とした相談援助に関する概念や制度、システム等について説明できる。

授業のながれ
オリエンテーション・相談援助活動の内容と方法 授業の概要、進め方、評価等を確認する。相談援助の意味、多面性、方法について復習する。
個別支援の実際と事例分析@(レポート課題の提示)個別支援の事例を通して、精神障害者の生活課題を理解する。さらに、精神障害者が主体的な地域生活を送るために、PSWに求められる視点について考える。
個別支援の実際と事例分析A 個別支援の事例を通して、精神障害者の生活課題を理解する。さらに、精神障害者が主体的な地域生活を送るために、PSWに求められる視点について考える。
事例による相談援助活動の検討 危機介入、居住支援、就労支援、権利擁護、医療観察法などに係るさまざまな事例を通し、精神障害者の生活課題について理解する。
個別支援の実際と事例分析のまとめ(レポート提出) レポートに基づき、精神障害者の個別支援の実態について整理する。その上で、PSWに求められる視点について他者にわかりやすく説明する。
"集団を活用した支援の実際と事例分析@(レポート課題の提示)集団を活用した事例を通して、精神障害者の支援における仲間づくりの重要性について理解する。"
集団を活用した支援の実際と事例分析A 集団を活用した事例を通して、精神障害者の支援における仲間づくりの重要性について理解する。
家族支援の実際と事例分析@ 家族関係、家族支援の事例を通して、家族の生活課題を理解する。また、家族が主体的な地域生活を送るために、PSWに求められる視点について考える。
家族支援の実際と事例分析A 家族関係、家族支援の事例を通して、家族の生活課題を理解する。また、家族が主体的な地域生活を送るために、PSWに求められる視点について考える。
集団を活用した支援、家族支援の実際と事例分析のまとめ(レポート提出) レポートに基づき、仲間づくりや家族支援の実態について整理する。その上で、PSWに求められる視点について他者にわかりやすく説明する
地域を基盤にした相談援助の実際と事例分析@(グループ発表の課題の提示) 地域相談援助の事例を通して、精神障害者の支援における地域づくりの重要性について理解する。
地域を基盤にした相談援助の実際と事例分析A 地域相談援助の事例を通して、精神障害者の支援における地域づくりの重要性について理解する。
地域を基盤にした相談援助の実際と事例分析B 地域相談援助の事例をグループで調べ、精神障害者の支援における地域づくりの重要性について理解する。
地域を基盤にした相談援助の実際と事例分析のまとめ@(グループ発表) グループで調べた地域相談援助の事例を通して、精神障害者の相談援助における地域づくりの必要性について、他者にわかりやすく説明する。
地域を基盤にした相談援助の実際と事例分析のまとめA(グループ発表) グループで調べた地域相談援助の事例を通して、精神障害者の相談援助における地域づくりの必要性について、他者にわかりやすく説明する。

準備学習の内容・学ぶ上での注意
@授業内で、次回までの予習・復習を提示する。指定された内容を実施してくること。A出席は最低限のルールとする。B授業内での居眠りや私語、携帯電話の無断使用などは厳禁とする。また、それらの行為については、教員から注意し、その後も改善が見られない場合は、退室を求める。"

事前事後 学習内容 時間数
事前 授業内容に関する本を読むなど予習を行う 15
事後 授業内容に関する復習を行う 15
事前 グループ発表のための準備 15

本科目の関連科目
「精神保健福祉の理論と相談援助の展開U・V」「精神保健福祉論」「精神医学」「精神保健学」「精神保健福祉援助技術総論」「精神保健福祉制度論」等、精神保健福祉関連科目と、「社会福祉原論」「社会福祉方法原論」「障害者福祉論特講」など社会福祉関連科目。

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 50%
授業内でのレポート・課題等 35%
その他(グループ発表15点、授業中のペアワークやグループディスカッション、発言内容等5点で評価する。
)
15%
定期試験は、授業で扱った知識についての理解度を評価する。授業内でのレポート課題は2回実施し、1課題につき10点満点で評価する。また、毎回の授業終了後に復習を課し、合計15点で評価する。なお、復習として提出した内容については翌週の授業にて、授業中の課題については当日の授業内にて適宜フィードバックを行う。

テキスト
■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>日本精神保健福祉士養成校協会
 <テキスト名>新・精神保健福祉士養成講座 第5巻精神保健福祉の理論と相談援助の展開U 第2版
 <出版社>中央法規出版



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